古田新太
古田新太

 土曜ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)は、春ドラマで最も注目の作品かもしれない。4月20日放送の初回視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、好スタートを切った。まずは初回の放送から、古田新太(53)がゲイの高校教師を演じるこのドラマの見どころを考えてみよう。

 豪林館学園高校に新任教師としてやってきたのは、ゲイで女装家の原田のぶお(古田新太)。明智(永瀬廉/20)ら生徒たちは反抗的な姿勢をとり、同僚の教師、長井(松下奈緒/34)や里見(白石麻衣/26)たちはとまどいを隠せない。そんな中、マスクをしないと人とコミュニケーションできない生徒、若林(長尾謙杜/16)が屋上に上がり、原田に辞職を要求するという事件が起こり……。

 世間ではこのドラマが“異色作”だと、早くも話題になっている。確かにベテラン俳優の古田新太が、気が強くガサツなゲイでしかも教師というトンデモ設定なので異色と思われてしかるべきだが、この作品は日テレ学園ドラマの王道中の王道、なのである。

 これまでも日本テレビの土曜ドラマは、学園ドラマの名作を多数、生み出してきた。仲間由紀恵(39)の主演でシリーズ化された2002年の『ごくせん』や、天海祐希(51)の主演で大人気となった05年の『女王の教室』などは、時代を代表するドラマ作品だ。どちらも癖の強い教師を前面に押し出していたが、キャラが濃厚な主人公教師を中心に据えることで、『3年B組金八先生』(TBS系)のような正統派学園モノとは違うアングルから生徒と教師の絆、青春の悩みを描いてきたのだ。『俺のスカート、どこ行った?』は、まさにこの系譜に名を連ねる作品といえる。

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