中居正広、薬物と戦う清原和博にエール「いけないことも受け入れて放出することが大事」の画像
中居正広・清原和博

 元プロ野球選手の清原和博(52)が7月28日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で、覚せい剤に溺れていった経緯や薬物依存の恐怖、地獄の日々から立ち直らせてくれた存在について告白した。

 清原は16年2月2日に覚せい剤取締法違反で現行犯逮捕。今年の6月15日に4年の執行猶予が明けており、今回の放送は、久野静香アナ(31)によるインタビューと清原の著書『薬物依存症』(文藝春秋)、そして本人への取材を元にした再現ドラマで構成された。

 薬物に手を出した経緯について、清原は08年に41歳で引退後、心にぽっかり開いた穴を埋めるために、夜の繁華街へ通うようになった明かした。そして、再現ドラマによって、店で知り合った男性から「憂鬱が吹っ飛ぶ」と覚醒剤を渡された清原は、たった一度のつもりで使用。しかし、覚醒剤に飲み込まれてしまったと説明された。

 逮捕されたときの思いを久野アナに問われると、清原は「まだ(薬が)効いてる状態だったので、現実なのか幻覚なのか、よくわからないような感じ」とコメント。しかし勾留から2日目。薬が切れてくると、逮捕の現実を実感し、急に不安に襲われたという。

 その後、逮捕から44日目で保釈されると、自殺する可能性が高いと、清原は24時間体制で監視できる病院へ。薬物をやめて数か月が経つと、心と体が重くなる激しい“うつ”の症状があらわれたそうで、清原は「自分が生きている価値があるのか。自分の存在を消してしまいたい。そんなことばかり考えていました」と、苦しかった日々を振り返った。

 そして番組の最後、今後の目標を問われた清原は「その日1日を、精いっぱい生きることだけなんですよ。その日できることを、精いっぱいやっていきたい」とコメント。依存症予防教育アドバイザーの資格取得や、高校野球の指導をすることが目標だと明かした。

 さらに「自分は家族に恵まれたんで。それがスゴい自分の心の中で大きな存在ですね」「今、そういう家族もいらっしゃらなくて、薬に溺れている人は、自分がそうだったら立ち直れないと思う」と、自身を支えてくれた両親、元妻や息子ら家族に感謝した。

 スタジオでは、笑福亭鶴瓶(68)が「軽くは言えないけど」と前置きしたうえで、「元の、あんな素晴らしい人に変わってもらいたいと思う」とコメント。また、中居正広(47)は「(思いを)口にして、自分にフタをすることなく、いけないことも、ちゃんと受け入れて、放出すること(が大事)」だと訴えた。

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