平手友梨奈について“何か”を語ろうとするときに起きてしまうすれ違いの正体とは!?の画像
平手友梨奈

テレビの中の女たちvol.31平手友梨奈

 9月29日と10月6日の『“シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組』(NHK Eテレ)に平手友梨奈が出演。サカナクションの山口一郎と対談していた。

 今年1月に欅坂46を脱退した平手。在籍中は、怪我や体調不良の時期を挟みつつも中心メンバーとして活動し、楽曲のセンターも務めてきた。彼女のパフォーマンスはしばしば“憑依型”と呼ばれた。アイドルの概念を変えたとも言われ、ミュージシャン、アーティスト、表現者といった肩書きで語られることもあった。周囲は繰り返し、従来のアイドルにはない“何か”を彼女に積極的に読み込んできた。

 そんな平手は山口との対談で語る。

「結構誤解はされやすいというか……」

 これに対し山口は「もったいないよ」などとアドバイスをするのだが、平手は「でもなんか、んー、なんか……」と口ごもる。そして、ある種の諦念を口にした。

「結局、伝えても伝わらない人とか、理解してもらえないことのほうが多いなってどこか思っちゃって。たぶん、諦めてる自分もいるんだと思います」

 また、「アイドルって自覚あった?」と聞かれたときのこと。平手は「ないです」と即答した。しかし、「ってことはある種、ミュージシャンっていう感覚だったってことでしょ、自分の中で」と山口にさらに問われると、やはり彼女は「どうなんですかね……んー……」と答えに迷いつつ、少しずつ語り始めた。

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