佐藤実絵子がSKE48の“引き立て役”を自認して主役になった瞬間とは!?【アイドルグループ「最年長メンバー」列伝vo.19】の画像
※画像はSKE48『強き者よ(DVD付)』より

アイドルグループ「最年長メンバー」列伝

「長女タイプがたまらなく好き」「お姉さんキャラに何故かハマる」「推しはグループの年長者ばかり」……これは、そんな指向性をもつアイドルファンのための連載である。毎回1名ずつ、過去半世紀の女性アイドルグループごとに在籍した“最年長メンバー”たちの華麗なる軌跡を綴っていきたい。

第19回 SKE48:佐藤実絵子 Mieko Sato

■シンガーソングライターからメジャーアイドルに

 SKE48も結成からすでに12年以上が経っており、初期メンバーは続々と30代になっている。歴代最年長者は、元「制服向上委員会」のメンバーで、グラビアアイドルとしての活動歴もある2期生・前田栄子(1986年2月25日生まれ/現・手束真知子)だが、彼女は短期間でSDN48へ移籍となった異色の存在だった。

 前田が在籍した約8か月間を除くと、最年長メンバーとして長く活動したのが、前田より1学年下となる1期生の佐藤実絵子(1986年6月24日生まれ)だ。

 佐藤は、SKE48に入る前はインディーズのシンガーソングライターとして活動しており、オーディションに合格した時点で22歳だった。

 当初は「チームS」の選抜メンバーだったが、すぐに研究生へ降格。その後、同じ研究生の佐藤聖羅、オーディションに合格した2期生とともに「チームKII」を結成。正規メンバーに再昇格を果たした。

 佐藤は、身長148cmと小柄ながら、公式ニックネームの「姉さん」のとおりに若いメンバーにとっては実に頼もしい存在だった。“引き立て役”を自認し、自身は圏外だった総選挙で、チームKIIのメンバーのランクインに涙を流して喜んだといったエピソードもある。

 そうした部分が評価されたのか、2014年2月24日の「大組閣」において、チームSへの異動と副リーダーへの就任が発表されている。多人数グループを運営していくうえで、彼女のような存在は必要なのだろう。

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