■『メレンゲ』、『志村どうぶつ園』も削減の波に飲まれる

 その典型的な例ともいえるのが、1996年に放送開始されたご長寿番組『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)の打ち切りだろう。同番組が2021年3月で終了することが、10月15日付の『スポニチアネックス』で報じられている。横並びでほぼ毎週トップの数字を記録している優等生だったが、「新鮮さを求めて」番組終了を決断したと伝えた。

「10月20日付の 『デイリー新潮』でも関連記事が出ていますが、本当の理由は制作費の削減。今よりもテレビに活気があった1996年放送開始とあって、制作費は1回で約2000万円、1年で50回本とすれば、約10億円です。これを削れるのは非常に大きいところですよね」(前出の制作会社関係者)

  ただ『メレンゲの気持ち』だけではなく、

「9月で終了した『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)もそうですよ。公には3月に亡くなった志村けんさんなしに名前を冠した番組を作り続けるのは、辛く難しいという発表がありましたが、これも制作費削減が本来の目的です。放送開始は2004年4月、しかも、ロケなどでお金のかかる動物番組とあって、志村さんの生前から打ち切りの話が持ち上がっていたんです」(放送作家)

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5