杉咲花『おちょやん』低視聴率脱却の鍵は「あの強烈ドラマ」とのリンクの画像
杉咲花

 女優の杉咲花(23)主演の連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)が、先週で子ども時代の2週ぶんの放送を終えた。11月30日放送の初回の平均世帯視聴率は18.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、17年度上期放送の『ひよっこ』の19.5%以来、7作ぶりに20%を切った。

 その後、初週の平均視聴率は17.8%と、前々作の『スカーレット』の19.8%、前作の『エール』の19.5%に続き、3作連続で20%台に届かなかった。また、第2週も平均視聴率が18.2%と、伸び悩みが続いていた。

 朝ドラ103作目となる同ドラマは、松竹新喜劇などで活躍した女優の浪花千栄子がモデル。杉咲が演じる竹井千代が女優の道を生き抜き、「大阪のお母さん」と呼ばれるようになるまでを描いた物語だ。

 大阪の喜劇界を題材にした朝ドラといえば、17年下期放送の『わろてんか』が記憶に新しい。こちらは、吉本興業の創業者・吉本せいがモデル。松竹と吉本といえば大阪の新喜劇の2大勢力で、わずか4年間で両社揃い踏みとなった。

 11日までの2週分は、大阪の南河内生まれの千代(毎田暖乃/9)は、母親を早くに亡くし、学校にも通えない貧しい暮らし。道頓堀の芝居茶屋に奉公に出され、目の回るような忙しさの中、舞台女優に魅了されていくという展開だ。小学生とは思えない毎田の熱演と、マンネリだが手堅い演出が多くの視聴者の涙を誘っていた。

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