■週刊誌の“後追い”をしなかったワケ

 2020年9月の『週刊新潮』(新潮社)で、キャビンアテンダントの女性との不倫が報じられた競泳日本代表の瀬戸選手。

 その後、地方に住む他の女性との密会も報じられ、瀬戸選手はANAと結んでいた所属契約を解除され、スポンサーも撤退。この不倫スキャンダルで、選手活動の継続も危ぶまれるほどの大打撃を負ったことは記憶に新しい。

「瀬戸選手のときもスポーツ紙は『週刊新潮』の後追い報道をせず、木曜売りの紙面で不倫スキャンダルを取り上げることはなかったんです。これはスポーツ紙が日本水泳連盟サイドに配慮したからだと関係者の間ではもっぱらです。

 スポーツ紙では芸能ネタも取り上げますが、紙面のメインはスポーツの話題です。つまりスポーツ業界とは非常に関係が深い。すぐに週刊誌の後追い報道をしてしまうと、水泳連盟などの団体との関係が悪化し、取材ができなくなってしまう可能性もあった。そのあたりにも配慮して、すぐにスキャンダルを報じなかったと言われています。実際、水泳連盟サイドから後追いを制する動きがあったとも言われています」(前出の夕刊紙記者)

 福原は2018年10月に現役引退を発表したものの、現在も解説者として卓球業界とは関りを持ち続けている。

「いまだに彼女は卓球界のレジェンドです。現在も卓球のTリーグのアンバサダーを務めており、今年2月に社会貢献活動を目的とした会社『株式会社omusubi』を設立していますが、ここでも卓球選手の育成や競技の普及活動をやっていく可能性もある。

 本人のコメントがまだ出ていなかったため、記事で取り上げなかったという見方もありますが、スポーツ紙がすぐに福原のスキャンダルを報じなかったのは、卓球界に配慮した可能性もありそうです。それに、金曜日放送の各ワイドショーの論調も福原に同情的でしたよね」(前同)

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