空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ「目を竹刀で突かれ…」パワハラ告発に衝撃「ひどさに絶句」の画像
※画像は植草歩のオフィシャルブログより

 “空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ”として親しまれている、空手女子組手で東京オリンピック代表に内定している植草歩(28)が30日までにブログを更新。一部で報じられた、全日本空手道連盟の香川政夫強化委員長(65)からパワーハラスメントを受けていたとの訴えを同連盟に届けた件について言及した。

 一部報道によると、昨年末から練習中に香川氏が選手の顔面を竹刀で突くことがあり、その結果として植草は目の打撲などのけがを負ったという。他にも複数の選手が目などを負傷しており、さらに植草が3月17~19日に都内で行われた強化合宿への参加を見合わせていたなどと報じられていた。

 植草はこの日のブログで「このたびは、私ごとで、多くの方々にご心配をお掛けしましたことを、とても心苦しく思っております。と同時に、多くの方々から暖かい励ましのメッセージを頂きましたことに、心から感謝致しおります」とコメントし、「ただ、いくつかの報道のなかには、事実ではない内容も含まれています」と切り出した。

 続けて「昨年9月頃から、師範から、練習環境のこと、大学院進学のこと、その他プライベートや自活の為の仕事のことなどで、自立心・自尊心を傷つけられたり、大声で怒鳴られたりすることが多くなりました」「そして12月頃からは、私は帝京大学へ行くこと、そして師範と顔を合わせることもとても辛くなり、練習のために道場へ向かうときも涙が止まらぬ日々を過ごす事となりました。息苦しい環境での練習による精神的苦痛から、練習に参加できないまま、帰宅することもありました。その頃は、余りの辛さに、精神的に追い詰められたような状態になっていました」と香川氏によるパワハラについて告白した。

 その上で、報道の通り香川氏による竹刀を使った指導で、目などを負傷した選手がいたことを明かした植草。さらに、自身は過去に左眼内壁骨折をして手術を受けたことから左眼付近にプレートが入っており、医師から次に左眼を負傷したら失明する恐れがあると宣告されていたことも説明している。

 さらに「そして、1月27日、師範の竹刀が私の目に当たってしまいました。師範が、私の顔面をめがけて竹刀の先端で突き、これが私の左目、そしてまさにプレートが入っていた箇所を直撃したのです。竹刀が直撃した時、私は、あまりの激痛に、その場で眼を押さえて動けなくなりました。その様な状態の私に、師範は『もういい。』と言って、稽古は終わりましたが、その際に師範から、『きちんと受けないとあかんのや。』と言われました。師範は私の怪我や治療手当てのケアの言葉はありませんでした」と香川氏の竹刀によって過去に手術をした左目を負傷し、「左眼部打撲、左上眼瞼擦過傷、脳震盪の疑い」と診断され、後日別の病院でも「左眼球打撲傷」と診断されたことを報告。

 最後には、パワハラについて告白するかどうか悩み続けたことを明かし、「東京オリンピック大会が4カ月後に差し迫ったこの時期に、私の抱える問題が報道され、多くの方々にご心配をおかけしてしまうことは、決して本意ではありませんでした。ですので私から、この問題について、メディアの方々にお話しをしたことは、一切ございません」と自らマスコミに明かした事実はないと強調。

 そして「ここで私が、様々な恐怖の為、声を上げることを我慢してしまえば、これまで、解決の為にお力添え下さいましたコーチや先生方、支えてくれた仲間にも申し訳なく、また、このままの状態が続くことは、オリンピック選手としても、望ましいことではないと思い、微力な私ですが、精一杯の勇気を出して、真実をお伝えすることに致しました」と締めくくっていた。

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