■異常なまでの太川の「闘争心」はどこに?

 5月5日に放送された『ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅』の第8弾『熊本城~長崎・平戸城』では、バスチームの太川は第7戦まで4勝3敗で負け越していた村井美樹(41)の鉄道チームに勝利。ゴールの宝箱を開けて、勝利の証となるフラッグを確認すると、太川は目を丸くして無言になり、涙を流した。

「太川が鉄道チームに勝利して涙を流したのは、勝ちに対するこだわり、執着心ゆえでしょう。しかし、今回の『路線バスで鬼ごっこ』では、体力的な衰えに加え、勝利に対する貪欲さがなくなったような弱気な発言を見せていた。

 さらに、ゴールの幕張メッセで松本チームに逆転され、目の前で相手の勝利を見届けたにもかかわらず、勝負が終わると淡々とした表情で、“いやあ、おめでとう”と勝利を讃え、すぐに終盤の戦いぶりを冷静に振り返っていて、あまり悔しがっていないようにも見えました。

 喜怒哀楽を全力で表現し、異常なほど闘争心をむき出しにするのが、太川の『バス旅』シリーズでの最大の持ち味であるはずなのですが、今回はそれが鳴りを潜めていましたね」(前出のテレビ誌ライター)

 以前の放送で、鉄道チームの村井が見せた笑顔に対して「見たくない」と話し、番組で勝負が始まる前に村井と握手をしなくなった理由について「敵だから」と答え、強いライバル心をむき出しにしていた太川。しかし、今回の放送では敵チームのリーダー・松本に対しては、村井とは異なる反応をしていた。

「2日目に第8チェックポイントに向けて移動しているはずの松本チームが、津田沼駅近くで動きが止まってしまいます。これを太川チームはGPSで確認したのですが、浜谷が“松本チーム、お昼ごはんじゃないんですか”と昼食のためにストップしているのではと話します。

 しかし、この発言に太川は“バス待ってるんでしょ? 当たり前だよ、今大事なときにそんなこと絶対しない。あの松本くんの真剣さ見てたらわかるだろ”と浜谷を怒り、松本の本気ぶりを認める発言をしたんです」(前同)

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