■高齢者のハートを掴む無敵の“家柄”

『ザワつく』がお年寄りの心をつかんでいるのは、レギュラーである3人の力が大きいという。

「高嶋さんの伯父の忠夫さんは『クイズ・ドレミファドン!』(フジテレビ系)の司会で昭和のお茶の間の人気者。一茂さんの父・長嶋茂雄さん、良純さんの叔父である裕次郎さんは歴史に残る大スターですし、慎太郎氏も作家としてとてつもない人気を博し、政治家としても活躍しました。

『ザワつく』レギュラー3人の家族のようなビッグネームは、お年寄りにとっては非常に愛着がある。その上、番組はオーソドックスなトークバラエティで、ややこしい設定や新たな試みがないのも、高齢者層に好かれる材料です。こうした条件が揃っているため、高い世帯視聴率を獲得できているのではないでしょうか」(前出の制作会社関係者)

『ザワつく』に出演する高嶋は、新番組の『ひと目でわかる』のほか、7月14日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』(日本テレビ系)など数多くのバラエティー番組にゲスト出演をはたしている。

 一茂も『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で金曜日のレギュラーコメンテーターを担当し、7月25日放送の『坂上&指原のつぶれない店』(TBS系)などバラエティ番組のゲスト出演。良純も『モーニングショー』の月曜日レギュラーコメンテーターを務め、『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)ではMCも担当するなど、それぞれテレビで大活躍している。

「昨今、テレビ局ではコア視聴率が重視されています。ただ、世帯視聴率をガッツリ稼げる高嶋さんや一茂さん、良純さんのようなタレントも重要なのでしょう。また、高齢者層に一度好かれたら、長く応援してもらえる。彼らはそこまで次々と新しいものを求めませんからね。だから、タレントとしての息も長くなります。3人ともテレビ業界での需要が高いのは、年配の方々をガッチリ押さえているというのが大きそうです」(前同)

 家柄も武器になっているという3人。生まれたときから勝負はついていたということか……。

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