■40年前に感じていた「身の危険」

 たけし軍団の一員であるそのまんま東こと東国原英夫(63)は9月5日、自身のツイッターで「先日、『TVタックル』の収録の時『軍団や師匠を恨んでいる輩がいる』と話したばかりだった」「勿論、その恨んでいる輩が今回の襲撃犯人かどうかは、現時点で不明であるが。最近、社会で積年の一方的な恨みを持って犯罪に及ぶ事件(硫酸事件や殺人事件)が起こっているだけに心配である」と投稿している。

「世間を動かすほどの強い発言力を持つたけしさん。さらに、かつては今以上に舌鋒鋭かったので、誰かの恨みを買い、襲われることも想定していたといいますね。というのも、たけしさんは40年近く前に自身の元を訪れて、バックバンド入りを志願してきたグレート義太夫さん(62)に、強い警戒心を抱いたそうですからね」(お笑いプロ関係者)

 義太夫は、たけしのバックバンド「シークレット・ポリス」への加入を経て、たけし軍団入り。『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)をはじめとするバラエティ番組で活躍したほか、故・蜷川幸雄さん演出作品の舞台で役者としての活躍していたことでも知られる。

「義太夫さんは、学生時代から音楽活動を行なっていたといいます。そこで『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、たけしさんがバックバンドを結成するという話を聞きつけて、自身の演奏が記録されたテープを渡そうと、軍団が草野球をやっている場所に足を運んだそうです。

 ただ、大柄な体の義太夫さん、綺麗ではない服装にサングラス姿、加えて声をかけるのを躊躇しているのがかえって不審に見え、たけしさんはテープを渡そうと近づいて来る義太夫さんを“俺を刺しに来たやつ”とヒットマンと勘違い。軍団のガダルカナル・タカさん(64)らに、“いざというときはバットで殴れ”と指示していたといいます」(前同)

 たしかに、そんな風貌の見知らぬ男が周囲をウロウロしていたら、たけしでなくても警戒するだろう。

「義太夫さんとの出会いは約40年ほど前の話で、今や笑い話でしょうが、今回の事件はしゃれにならない。当然、義太夫さんを始めたけし軍団のメンバーも心配し、そして犯人に対して怒っているでしょうね」(同)

 とんでもない事件に巻き込まれたたけしだが、今後も健康で長く活躍して欲しい!

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