■ショーのクライマックスは圧巻

 そして、そのショーの最後には、圧巻の演出も見られた。

「YouTubeの公式チャンネルには、ショーの様子を流したPVも投稿されています。

 真っ白なランウェイを、黒を基調にした服に身をまとったモデルたちが歩く“モノトーンな”雰囲気の映像で、そのクライマックスに登場した、加藤雅也が着るコートの背中に“前期高齢者”、仲村トオルの背中に“もうガマンしなくていいんです”、そして松重豊の背中には“老虎残夢”という文字がデザインされていました。

 各人がランウェイで身をひるがえすと、その文字が映像の中央に映ります。まさに、“カッコイイ親父”を体現したような演出でしたね」(前同)

 主演を務めるドラマ『孤独のグルメ』が5年連続で大晦日で放送され、さらに、歌手・星野源(40)の冠番組『おげんさんといっしょ』(NHK)に出演した際には豊富な音楽の知識を披露するなど、近年、松重の魅力は日本中に知られつつある。

「松重さんは、かつて日本を代表する演出家・蜷川幸雄氏が主宰する劇団に所属。舞台役者として活動しつつ、ドラマやVシネマの名バイプレーヤーとして名を上げていきました。2012年、自身初の連続ドラマ初主演作となった『孤独のグルメ』で、真剣に食と向き合いながらもたまらないおかしみのある中年男性を好演し、それが大きな話題になると、以降はバラエティ番組などにも活動の場を広げています。

 プライベートでは、26歳の時に一般女性と結婚。また、柔道二段の腕前で、常日頃から身体を鍛えているらしく、過去に女性誌のインタビューでは、“僕は修行僧として一生修行を積む人生だと思っていますよ”とも答えています。そのストイックさは、見事に仕事にも反映されているので、今後はさらに活動の場を広げるのではないでしょうか」(同)

 もしかしたら、今後はモデルとして世界進出を果たすことも?

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