なみじょ独占インタビュー第6回「深尾巴恵選手の巻」かわいい容姿に秘められた個性的な素顔に悶絶!の画像
深尾巴恵選手

 普段、過酷な「勝負の世界」で活躍している女性は、いったいどんな私生活を送っているんだろうか。そんな素朴な素朴な謎を解明すべく、日刊大衆ボートレース漫画「なみじょチーム」は毎回、現役の女子ボートレーサーにインタビューを敢行。第6回目のゲストは群馬支部の深尾巴恵選手です。

 果たして多くのファンを持つ美女レーサーはいったいどんな素顔を隠し持っているのでしょうか。まずは深尾選手のプロフィールをご紹介しましょう。

【深尾巴恵選手プロフィール】

深尾巴恵(ふかおともえ)
生年月日=1992年9月25日
身長=156センチ
体重=47キロ
血液型=B型
支部=群馬支部
出身地=群馬県
登録期=115期
級別=B1級

 それでは深尾選手にお話を聞いていきましょう。ちなみに、彼女には以下の5つの質問をさせていただきました。

・ボートレーサーになったきっかけ
・現在の趣味やマイブーム
・これから習ってみたいこと
・ボートレーサーになっていなかったら何をしていたと思うか
・最近起こったハプニングやお悩みごと

 ということで、まず最初に「ボートレーサーになったきっかけ」について深尾選手にお伺いしていきたいと思います。なお、ここから先はしばらくの間、なみじょ記者と深尾選手との再現トークをお楽しみください。

――たぶん、いろんな記者の方に聞かれているとは思いますが、深尾選手がボートレーサーになろうと思ったきっかけを教えてください(なみじょ記者=以下同)。

「えっと、私は高校生のときとか、あんまり夢とか希望とかがなくて……、あ、ちょっと話が長くなっちゃってもいいですか?」(深尾選手=以下同)

――もちろん大丈夫です。それよりも会話の出だしの様子がおかしいので、そっちのほうが心配です。

「あ、大丈夫です。実際そうだったんで。それで続きを話しますと、夢も希望もなかったんで、とりあえず短大に入ったんです」

――えっ! 夢も希望もなくて短大に? いったいどんな短大に入ったんですか?

「家から一番近い短大です。ただその短大は地元の4年生大学に編入できる大学だったんですよ」

――なるほど。ということは深尾選手もその短大から4年生大学への編入を考えていたんですね」

「そうです。でも、全員が受かるわけではないんです」

――当然、そこには編入試験というものがありますからね。

「はい。私はその試験に落ちたんですよ」

――オウ……ッ。まあ試験ですからね。受かる人もいれば落ちる人もいらっしゃいます。

「ありがとうございます。でも、この試験に落ちたことで『はっ』と思ったんです」

――その「はっ」は「このままじゃいけない」という意味での「はっ」ですよね?

「そうです。そのときに、なぜか以前テレビで観たボートレーサー養成所のことが頭をよぎったんですよ」

――もしかしたら神のお告げ的な感じですかね。ちょっと心霊っぽい話です。それからの深尾選手はどうしたんですか?

「人生で一番、勉強しました」

――なんと! それで受かったなんて、すごいじゃないですか! 今やボートレーサー養成所は下手な大学に行くよりも難しいところですよ。凄まじい逆転劇です。 ところで、養成所といえば勉強だけでなく運動能力も必要だと思いますが、そっちのほうはどうだったんですか?

「あ、私、体力には自信があったんですよ」

――ということは学生時代になんか運動をしていたんですか?

「はい。中学でソフトボールやって、高校のときには女子サッカーやってました」

――ソフトボールはさておき、女子サッカーとは珍しいですね。どうして女子サッカーをやろうと思ったんですか?

「なんか、たまたま見学に行ったら『楽しいよー』って言われて、私も『そうなんすかー』って感じで入ったら、めっちゃくちゃ厳しかったっす。いい勉強になりました」

 果たして、彼女のいう「いい勉強になった」とは経験値を積んだということなのか、それとも後悔から発せられた言葉なのか、その真相は定かではありませんが、いずれにせよ、ボートレースの基礎体力がついたことは確かなようです。

 次は深尾選手に「趣味やマイブーム」と「これから習ってみたいこと」について聞いてみました。続けて再現トークをお楽しみください。

――深尾選手が現在、ハマっていることは何ですか?

「いろいろと考えてみたんですけど、めっちゃしょーもないことしかないんですよ」

――と、申しますと?

「いっぱいあるんです。まずは心霊スポットに行く系のYouTubeを観ること。そしてクラッシック鑑賞、あとは昭和のアイドルの歌をカラオケで歌うこととかです。記事を書くときに、どれか好きなのを選んでください」

――ぜんぶバラバラじゃないですか……。心霊や昭和アイドルはイマドキの若い女の子の間では軽くブームらしいですけど、クラッシック鑑賞とはなんですか?

「クラッシックは寝るために聞くようになって好きになったんです。聞いていると安眠できるし、プロの演奏はすごいなぁって思ったりしてます。ほら、カヌーがすごいうまい人を見ても、自分がやってなければその凄さがわかんないじゃないですか。それと一緒です」

――唐突にカヌーの話が出てきましたけど、クラッシックを聞いて、すごいなぁって感じるってことは、ひょっとして深尾選手も音楽の勉強かなにかしてたんですか?

「あ、昔ピアノを習ってました」

――そうだったんですか。それもビックリです。先ほどから話を聞いていて思ったんですが、深尾選手は掘り下げていけばいくほどいろんなネタが出てくるんですね。ちなみに、心霊スポットに行く系のYouTubeを好きになったきっかけはなんだったんですか?

「友達が『見なよ』って送ってくれたのがきっかけですね。これは辛いモノを食べる時の感覚と一緒ですね。辛いの怖いな~って思いながらも、ついつい辛いモノ食べちゃうアレです」

――なるほど。たとえが上手いですね。すっかり納得してしまいました。ところで昭和アイドルは?

「それは単純に歌が好きなんですよ。いつも一人でカラオケに行って踊ってます」

――えっ! 一人で?

「そうです。私は基本的に一人が好きなんですよ。家に一人でいて、な~んにもやることがなくてコタツに入っていたりすると、めっちゃ嬉しい気持ちになっちゃいます。思わず叫んじゃったりすることもありますね」

――叫ぶってどのようにですか?

「キャッって感じです」

――コタツに入っているときは、な~んにもしないんですか?

「基本的にはしませんね。時々、息をするのも忘れます。ベロが邪魔だって思うこともありますね」

――なるほど…。そんな深尾選手がこれから習ってみたいことはありますか?

「ピアノかな」

――おっ、いいですね。

「でもたぶんやらない。だから『ゴルフの打ちっぱなし』ってことにしておいてください」

――ええ……っ。やらないんですか? そしていったいどこからゴルフっていうワードが出てきたんですか?

「仲のいい子がみんなゴルフやってるんですよ」

――なるほど。でも、打ちっぱなしだと誰とも会うことができませんよね。

「そうでした。やっぱパラパラにしてください」

――パ、パラパラっ? 第一ターンマークの旋回と同じぐらい急展開じゃないですか。しかし、いったいどうしてパラパラを?

「あんまり意味はないです。これ覚えたら面白いかなって思いました」

 ここまでの取材で深尾巴恵選手が、かなり個性的な方だということがわかりました。ある意味「芸術家肌」ということでしょうか。次は、そんな深尾選手が、もしボートレーサーになっていなかったら、何をしていたかについてお伺いしたいと思います。

――今までのお話を聞いていて、記者は深尾選手がある種の独特なセンスをお持ちのように感じたのですが、もしボートレーサーになっていなかったら今頃は何をしていたと思いますか?

「普通に地元の中小企業に勤めていたと思います」

――えっ! そうなんですか? 確かに中小企業も悪くないとは思いますが、記者はもっと深尾選手のその独特な才能を活かした職業を期待していました。

「うーん。だったら携帯ショップにいたかも」

――携帯ショップ……。深尾選手って、もしかして接客が得意なんですか?

「割と得意かもしれません。もしかしたらボートよりも得意かも。そういえば昔、マクドナルドでアルバイトをしていたことがあるんですけど、その時が一番、輝いていたんじゃないかなって思います」

――なんちゅうことを……。記者は今一番、聞いてはいけないことを聞いてしまった気分です。

「あ、でもそのバイト経験のおかげでボートの時に自分の要領がいかに悪いかがわかったので、ちゃんとボートのためにはなってます」

――そうでしたか。それはよかったです。

 最後に深尾選手の身の回りで最近起こったハプニングやお悩みごとがあれば教えてください。

「オフの時は食って寝ての生活をしているんで、やっぱり太るんですよ」

――はあ。

「だから時々、夜に走ったりしてるんですけど、いつものコースを走っている時に、心霊写真が撮れるんじゃないかと思ってパシャってやってみました」

――ええっ! あんた何やってるんですか! それで、どうだったんですか?

「何にも写ってませんでした」

――それは良かったです。でも、もし妙なモノが写っていたら、どうするつもりだったんですか?

「もちろん、自分の好きな心霊系のYouTuberさんに送りますね」

――愕然です。しかし、深尾選手って本当に心霊が好きなんですね。

「いいえ。もともと心霊は苦手だったんですよ。でも、一度ソレ系のYouTubeを見始めたらハマってしまいました。それに私は幽霊よりも人のほうがよっぽど怖いと思っているんですよ」

 うーむ。最後はなんとも哲学的な形でしめてくれましたが、今回のインタビューを通じて記者は深尾選手に対して無限大の未知なる可能性を感じてしまいました。なぜなら、聞いた瞬間はカオスのような話でも、よくよく聞くとすべてが理路整然としているからです。そして、この素直さです。おそらくこの手のタイプのボートレーサーは滅多にいらっしゃらないのではないでしょうか。彼女は間違いなく、ここ一番でミラクルを起こしてくれるに違いありません。今後の深尾選手の活躍に期待しましょう。

【深尾巴恵選手の今後の出走予定】
2022年2月28日~3月5日:ボートレース戸田『ヴィーナスシリーズ第22戦・第55回日刊スポーツ杯』
https://www.boatrace.jp/owpc/pc/race/assen?jcd=02&hd=20220228

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