ゴールデンウィークが終わり、花粉の飛散もほぼ終息……。競馬には最高の季節がやって来ました。コロナ禍の影響で、スタンドに超満員のお客さんを迎えるのには、もう少し時間がかかりそうですが、昨年のゴールデンウィークは無観客だったことを思うと、手綱を握る手にも、よりいっそう力がこもります。

 5月1日に行われた天皇賞(春)から続く、春のG1シリーズ。今週末は、第3弾、古馬のマイル女王決定戦、ヴィクトリアマイルが待っています。2006年に新設され、ここまで16回の歴史を刻んできたこのレースで、僕が勝ったのは1度だけ。ただ、その1回が、ウオッカとのコンビで、後続を7馬身突き放した圧巻のレースですから、少しくらいは胸を張ってもいいかなと思っています。

 昨年は1番人気のグランアレグリアが優勝。過去には、アーモンドアイ、ブエナビスタ、アパパネなど、名牝と呼ばれる馬たちが、確かな爪痕を残してきたこのレースで、今年、僕とコンビを組むのは、友道康夫厩舎のディヴィーナ。皆さんご存じ、大魔神・佐々木主浩オーナーの愛馬です。

 ディヴィーナとのタッグは、これが初めてになりますが、実は、彼女のデビュー戦となるはずだった昨年8月1日札幌競馬での騎乗依頼をいただいていました。僕自身、すごく楽しみにしていたんですが、「まだ動きが物足りない」という友道先生の判断で、幻に終わってしまったんです。

 これが最初のすれ違い。2度目は、昨年9月に行われたG2ローズSでした。ここを勝って、G1秋華賞へ――。思いは、友道先生、佐々木オーナーと一緒です。ところが、賞金不足で、まさかの除外……。またもや、彼女との縁を結ぶことができませんでした。

 今年のヴィクトリアマイルは、1年ぶりの復活を期す、三冠馬のデアリングタクトを筆頭に、白毛馬のヒロイン、ソダシ、昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイト、ファインルージュ、レシステンシアと、有力馬がズラリ。対するディヴィーナは、前走、豊橋Sを勝ってオープンの仲間入りをしたばかり。実績だけを見ると、遠く及びません。

 しかし、です。彼女の父は、安田記念、マイルCS、香港マイル、チャンピオンズマイルと、4つのマイルG1を制した、モーリス。母は、13年、14年のヴィクトリアマイルを連覇した、佐々木主浩オーナーの愛馬、ヴィルシーナ。ここまで、左回りのマイル戦では3戦3勝と、適性ではけっして引けを取りません。

 問題は賞金不足によって除外の対象になってしまうこと。例年通りなら、出走できるはずですが、この原稿を書いている時点では、確定とまでいきません。

 3度目の正直となるか!? それとも、2度あることは3度あるとなってしまうのか……。競馬の神様に祈るばかりです。

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