「歌の力で大阪を再び活気のある街に!」青木美香子「大阪の歌を愛する女の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!の画像
青木美香子

 関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!

■大阪と父親への愛があふれる!話題のアルバム誕生秘話とは!?

 歌手・青木美香子さんのニューアルバム『浪花ろまん~追憶のファンタジー~』が話題だ。タイトル通り、大阪にまつわる曲ばかりが収録されているのだ。昭和30年代のヒット曲『月の法善寺横町』(実際の地名は横丁)から、NMB48山本彩がセンターを務めたAKB48『365日の紙飛行機』まで新旧を問わず、ジャンルも幅広い。

「日本レコード大賞」で最優秀歌唱賞を受賞した都はるみの『大阪しぐれ』があるかと思えば、大阪市港区のゆるキャラを歌った自作曲『みなりん音頭』も入っていて、とにかく大阪、大阪、大阪尽くしなのだ。

「初めて歌った曲もありました。フランク永井さんの『大阪ろまん』は、自分で歌ってみて“こんなに、いい曲だったの!”と驚いたんです。大阪にまつわる名曲を歌い継いでいかなければならないと、改めて思いました」

 声楽を学び、クラシックを経てジャズを歌うようになった青木さん。だが、音楽の原体験は歌謡曲。少女期の憧れは西城秀樹。ヒデキがソロ歌手で初の単独開催を成功させた大阪球場コンサートにも参加している。

「歌番組が大好きで、『夜のヒットスタジオ』『ザ・ベストテン』などを夢中で見ていました。アイドル歌手になりたくて『スター誕生!』のオーディションを受けようとしたら、両親から“芸能界は危ないから、あかん!”と、猛反対されましたね」

 幼稚園の先生を経て歌手になった現在、母親は今では応援してくれているという。父親は43歳の若さで亡くなった。アルバム『浪花ろまん』には自分を大事に育ててくれた父親に捧げた一曲もある。

 それが昭和48年に放送された人気テレビ番組『どてらい男』の主題歌。西郷輝彦演じる主人公が、大阪で丁稚奉公を経て大企業を興すド根性物語。

「父親が楽しみに見ていたドラマです。埋もれた名曲をバンドアレンジで歌いました。天国で聴いてくれていると思います」

●大阪への思いを込め力の限り歌い続ける

 歌手活動を続けるうちに、路上で演奏する宣伝会社「ちんどん通信社」と意気投合。ちんどん通信社がアルバムの選曲や演奏に参加した。彼らのおかげで温かくてレトロな雰囲気に包まれたサウンドに仕上がっている。

「アルバムを作ろうと考えたきっかけは、コロナでした。緊急事態宣言や、まん防が相次いで、街の人通りがすっかり少なくなってしまって……。子どもの頃、両親に道頓堀に連れていってもらうのが、とても楽しみでした。あの頃の大阪のにぎわいを取り戻したい。もう一度、大阪が元気になってほしい。そんな願いを込めて歌いました」

 歌は世につれ、世は歌につれ。歌の力で大阪の街が再び活気づく。そんなファンタジーを信じたくなるアルバムだ。

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など

珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!

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