今、『ヤクルト1000』なる飲料が大ブームになっている。
「ストレス緩和や睡眠の質向上を掲げる機能性表示食品で、飲み続けると、よく眠れるようになるとされています。テレビでマツコ・デラックスさんが愛飲していることを明かしたのをきっかけに、人気に火がつき、現在は品切れ状態が続いています」(健康誌記者)
機能性表示食品とは、たとえば「高めの血圧を下げる」など、科学的な根拠を基に摂取後の効果を表示するのが認められた商品のこと。
「特定保健用食品(トクホ)とは違い、発売前に国の審査はありませんが、効果に科学的根拠がなければ発売できません」(前同)
夏バテしがちな、これからの季節。今回は、プロ厳選の“元気になる”機能性表示食品を紹介したい。
まずは、夏バテの天敵である睡眠不足を解消することから。管理栄養士の松田真紀氏は、こう解説する。
「快眠には腸を整えることが大切。腸は脳や自律神経にも影響を及ぼすので、腸内環境が乱れるとストレスホルモンが増え、良質な睡眠を妨げてしまうんです」
「腸を整える」といったフレーズはよく目にするが、冒頭の『ヤクルト1000』は効果が秀逸という。
「従来の商品よりも、乳酸菌シロタ株が高密度に含まれているため、ストレスを緩和し、睡眠の質が向上するんでしょう」(松田氏=以下同)
同商品は大ブームで入手が困難だが、「同様の効果が期待できるのが、カゴメの『ラブレ』です。長寿の秘訣ともいわれる京都の漬物、“すぐき漬け”から発見された植物性乳酸菌“ラブレ菌”が生きて腸まで届くので、腸内環境を整えてくれるんです」
夏バテ対策ではストレスを緩和し、体をリラックスさせることも重要だ。
「トマトジュースと甘酒もオススメですよ。これらに含まれるGABAという成分は交感神経を抑える働きが期待でき、ストレスを和らげる効果が高いんです」
ジメジメした梅雨時期に、オススメの商品もある。
「果実酢と黒酢は、スッキリしない今の時期にいいですね。酢は疲れのもととなる乳酸を取り除いてくれ、夏バテ予防も期待できる。トマトジュースや甘酒はそのまま。酢は希釈して1日コップ1杯でOKです」
夏場は脱水症状対策も不可欠だが、「脱水症状の原因の一つはカフェインを取りすぎることなので、ノンカフェインのお茶を飲むことを推奨します。特に、血圧を下げる効果のある胡麻麦茶が良いですね。血圧が下がることでリラックスでき、良質な睡眠が期待できます」
今から毎日、コツコツ試してみてはいかが?