7月第1週の函館は、土曜が曇りで気温23度。日曜は晴れで、ちょっと暑くなりましたが、それでも最高気温が30度には届かず、最高の環境の中で、競馬に専心しています。

 2日間で3勝。3つあった2歳新馬戦を勝てなかったのは悔しさが残ります。それでも3勝のうち、2つは3歳未勝利戦での勝利だったので、少しだけ胸を撫で下ろすことができました。

 というのも、まだ白星を挙げることができていない3歳馬にとって、この時期のレースは、ギリギリまで追い詰められた、正念場のレースになるからです。

 9月4日の新潟、小倉、札幌までに1勝を挙げることができなかった馬に迫られる選択肢は3つ。地方競馬に移籍するか、無理を承知で格上挑戦するか、引退か。それしかありません。

 平場の1勝も、重賞での1勝も、年間リーディングの中では、同じ1勝です。しかし、オーナーをはじめ、その馬に関係するすべての人から、「何がなんでも勝ってほしい」という思いを託されたジョッキーとしては、何とかして勝たせてあげたいし、実際にレースに勝って、みんなが喜ぶ顔を見るのは、やっぱり心に響くものがあります。

 テレビで、スポットライトが当たる重賞レースを見るのもいいですが、たまには、競馬場に足を運んで、デビューを迎える2歳馬、瀬戸際まで追い込まれた3歳未勝利馬たちのレースを間近に見る……というのもいいものです。どうか、今年の夏は、競馬場に足を運んでみてください。ライブでしか味わえない、すごさと面白さが、そこにはあります。

 すごさといえば、もう一つ。今号は、ものすごいニュースがあります。今年デビューした女性ジョッキーの今村聖奈騎手が、小倉競馬場で行われたCBC賞で、重賞初挑戦、初勝利という大仕事を成し遂げました。

 17頭立てのレースで、3枠5番から、最高のスタートを決めた今村聖奈騎手とテイエムスパーダは、そのまま、一人旅。函館競馬場のモニターで見ていましたが、スタートを決めたところで、すでに勝負あり、という感じでした。

 勝ったのもすごいけど、勝ち時計がまたすごくて。芝1200メートルのレースで、史上初めて1分6秒を切る1分5秒8。当然、JRAレコードです。チャンスをもらって、きっちりと結果を出すということは、できそうで、できないもの。とんでもない新人が出てきたぞ……という思いです。

 僕も負けてはいられません。騎手としてベストを尽くします。

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