今年も、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われたセレクトセールに行ってきました。

 この日の主役は、生産者の方々と、お目当ての馬を購入するために集まったオーナーさんたちですが、スター候補生たちが勢ぞろいする場を見逃すわけにはいきません。

 美浦や栗東に加え、前日、競馬が行われていた小倉と福島から、そして僕ら函館組の調教師と騎手も駆けつけ、会場内は熱気でムンムン。早くも、2〜3年後の日本ダービーに向けた戦いが始まった感じです。

 そして、もう一つの注目は、ポストディープインパクトは、どの馬になるか。

 ここまで日本の競馬を引っ張って来たサンデーサイレンス、キングカメハメハ、ディープインパクト、ハーツクライといったトップサイヤーたちが姿を消した今、トップに君臨するのは、どの馬か!?

 調教師の先生にとっても、僕ら騎手にとっても、成績と生活に直結することなので、セリを見る目にも力が入ります。

 トモがしっかりしていてスピードがありそう。気難しそうだけど、いかにも走りそうな体型をしている。お父さんにそっくりだ……会場のあちこちで、そんな声が漏れていました。

 僕ですか? もちろん、乗ってみたい馬ばかりです。ただ……乗りたいからと言って、簡単に乗ることができないのが、この世界です。

 美浦に行くのか、それとも、栗東に来るのか? 確率は2分の1です。さらに、日頃からおつきあいのある先生の厩舎に入厩するのか、そうじゃないかで、確率はさらに下がります。

 考え出すと、気持ちが暗くなるだけなので、考えても、どうにもならないことは、考えない(笑)。騎乗依頼をいただけるように、精進あるのみです。

 セレクトセールの翌日は、追い切りに乗った後、東京に移動。音無秀孝厩舎のノットゥルノと、大井で開催されたジャパンダートダービーに参戦。最高のパフォーマンスで、このレース4度目のVを達成することができました。

 同じ年での日本ダービーとのダブルVは、2002年のタニノギムレットとゴールドアリュール。05年のディープインパクトとカネヒキリに続いて3度目。さらに、この勝利が、地方通算200勝目で、うれしさも2倍、3倍……10倍の勝ち星になりました。この気持ちを維持したまま、今週末も全力騎乗です。

 札幌2週目のメインレースは、3歳以上の牝馬限定戦、G3クイーンSです。

 僕が、このレースに勝ったのは、10年のアプリコットフィズ一度だけ。今年は、武幸四郎厩舎のウォーターナビレラとともに、2度目の勝利を目指します。

 デビューから3連勝。桜花賞では力のあるところを見せて2着。ゲート内で突進したことも大きく影響して、オークスでは13着と惨敗……。今回が、再スタートになります。期待していてください。

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