夏競馬も前半戦が終了。ここまで馬券の調子が悪い人も、一発でまくれるのが、この時期のレースの醍醐味だ。
「ローカル戦で行われるため、荒れやすく、騎手の巧拙の差が如実に表れます。前半の傾向を生かせば、的中に近づくことができるはずです」(競馬ライター)
そこで、夏競馬が開幕した7月から1か月間の勝利数を調べてみると、戸崎圭太(14勝)、松山弘平(13勝)、横山武史(12勝)と、トップ騎手の名前が順に挙がった(データは7月28日時点=以下同)。
その中で、川田将雅や吉田隼人らと勝ち星(10勝)で並んでいるのが、鮫島克駿(25)だ。
「リーディングでも堂々10位。スタートが武器で、好位置を取るのが抜群にうまい。7月16日の函館2歳S(G3)で勝利するなど、重賞戦線でも存在感を示しています」(競馬専門紙記者)
その鮫島が得意としているのが新潟競馬場。単勝回収率は108%と好成績をマークしている。
「後半は札幌が主戦ですが、新潟にスポット参戦した際は狙い目。人気薄でも、必ず押さえておくようにしましょう」(前同)
札幌競馬は、海外渡航していたC・ルメール騎手が8月8日に帰国予定。帰国後は“無双モード”が予想されるが、「ルメールはブランクがある中でも人気になるため、買いにくい。特に“平場”では、積極的に勝ちに来ない可能性もあります」(前出の競馬ライター)
そこで、爆穴騎手として期待したいのが、いぶし銀の松田大作(43)だ。
「馬質が良くないため、勝ち星は伸びていませんが、騎乗技術は高い。狙いは、札幌コースで武英智調教師の馬に乗るときです。単勝回収率は驚異の407%。人気薄でも、単勝で思い切って勝負しても面白い」(競馬雑誌編集者)
残る小倉競馬場は、特に波乱が起きやすいとされる。その中で注目は、なんといっても新人女性騎手の今村聖奈(18)だろう。
「今村は全23勝のうち16勝がダートだけに、ダートで狙いたくなるが、人気になってしまう。そこで、まだバレていない長距離レースに照準を絞るのがオススメ。
新潟2400メートルで5番人気を勝たせているように、長距離も得意。小倉2600メートルで、大穴をあける日は近いはず」(前同)
ちなみに、今村に関しては、こんな面白い話もある。
「馬への当たりが柔らかいからか、今村が乗った馬の調子が上がることが多い。彼女からの乗り替わりにも、注意が必要です」(スポーツ紙競馬担当記者)
最後に、重賞レースも紹介しよう。激荒れ必至なのが、小倉で8月21日に行われる北九州記念(G3)。2014年は3連単300万馬券、17年にも、100万馬券が飛び出している。
「小倉1200メートルでの回収率が高いのが、松若風馬(26)と坂井瑠星(25)。特に後者は、勝率20%超え。騎乗すれば、絶対に狙うべきです」(前同)
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