ヨシトミ先輩(柴田善臣)が、5日福島の1Rを制し、JRA史上最年長勝利記録を更新しました。

 これまでの記録は、岡部さん(岡部幸雄)の持つ56歳2か月24日。ヨシトミ先輩は、これを14日上回っての記録達成です。ヨシトミ先輩、本当におめでとうございます!

 皆さんご存じのように、ヨシトミ先輩は競馬学校の第1期生。同期の石橋守先輩、須貝尚介先輩、武藤善則先輩たちは騎手を卒業し、現在は調教師として第2の競馬人生を歩んでいる中、ただひとり、現役として頑張っている頼もしい先輩です。

 僕とヨシトミ先輩は、2学年差。間にノリさん(横山典弘騎手)がいますが、学校生活においてこの2学年という差は、気持ち的には大人と子どもくらいの差があります。

 思い出してみてください。1年生で入学した当時の3年生は、近寄り難く圧がすごい……。もう、とんでもなく大人に見えたはずです。

 競馬学校に入学したての1年生は、ひよっ子なのに対し、3年生は翌年にはプロのジョッキーとしてデビューするわけですから、技術も心構えも、天と地ほどの違いがあります。

「おはようございます!」「お疲れさまです!」

 姿勢を正し、大きな声で挨拶するのは当たり前。気軽に話しかけるなんてことは、考えもしませんでした。

 それが、10年たち、20年が過ぎ、30年を超える時間を共に戦ってくると、気持ち的には同志に近いものがあります。ヨシトミ先輩やノリさんが活躍する姿を見るたびに、勇気と元気をもらっています。

 11月6日、ハーツイストワールと挑んだアルゼンチン共和国杯を前に、気持ちが弾んだのは間違いありません。

 8枠17番からスタートを決め、うまく内に潜り込めたところまではほぼ理想の展開。唯一、誤算だったのが、最後の直線、ブレーキを踏むアクシデントがあったこと。馬の状態は良かっただけに、残念なレースでした。

 気持ちを切り替えて、今週末の競馬です。今週のメインは、8週連続で開催されるG1シリーズの第2弾、最強のマイル王者を決める大一番、マイルCS。このレースで僕がコンビを組むのは、笹田和秀厩舎、キングカメハメハ産駒のエアロロノアに決まりました。

 僕とのコンビはこれが初めてですが、これまでの成績は19戦6勝。重賞勝ちこそありませんが、6月の安田記念で7着と健闘したように、一発を狙えるだけの力はあると思っています。

 あまり大きな声では言いたくありませんが(笑)、間違いなく伸びてくる末脚を生かした乗り方で、当日は、みんなをアッと言わせたいと思っています。

 11 月19日にデビュー戦を迎える音無厩舎のスモーキンビリーと、20日が初陣となる友道厩舎のジャクソンルーツも楽しみです。

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