「橋を撮影し続けるインスタグラムが巷で話題に!」内野真「橋を愛するちんどん屋さんの巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!の画像
内野真

 関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!

■“橋”はいにしえの街の姿を浮かび上がらせる歴史の証人

「大江戸八百八町。浪華八百八橋」という言葉があるように、大阪は橋が多い街だ。川や水路が縦横に走る大阪には、さまざまな色や姿をした橋が架かり、人々の暮らしを支えている。

 そんな橋を愛してやまないのが、ちんどん屋「ちんどん通信社」で主に打楽器を担当する内野真さん(47)。

 2021年6月からインスタグラムに橋の画像をアップし続け、わずか1年半の間ながら、もうすぐ1000枚に達する勢いなのだ。

「演奏しながら街を歩いていても、どうしても橋が気になりますね。いい橋を見つけたら場所を覚えておいて、後日、改めて撮影しに行く場合もあるんですよ」

 彼が橋に興味を持ったのは小学6年生のとき。静岡の磐田で生まれ育った彼は、住む街に「すみよしはし」と書かれた橋があるのを発見した。この名前に、ふと疑問を抱いたのだ。

「“よしはし”って、言いにくいじゃないですか。なぜ“ばし”にしないのか、不思議だったんです」

■橋の名前には多様な謎やドラマがある!

 その後、「はし」を「ばし」と濁らせない理由が判明した。「川の水が濁らないよう、願いを込めて」だったのだ。

「子ども心に“なんて洒落ているんだろう!”と感動しましてね。それ以来、橋の名前が気になって、しかたがなくなったんです」

 橋を見つけると「必ず名前を確認する」と言う。ときに、ミステリアスな名前の橋に遭遇するのだそうだ。

「大阪市と東大阪市の間に、『だいろくよこたはし』とだけ書かれた小さな橋があります。おそらく『だいろく』は第6だと思うんですが、とはいえ第1から第5までが、どこにも存在しない。『よこた』に該当する地名や由来も、調べても、まったく見つからないんです」

 このように橋の名前にはさまざまな謎やドラマがある。

「宮」という文字があれば、近くにお宮(神社)があり、「馬場」という文字が入っていれば、「かつて馬を神様の使いとして扱い、神社に奉納していたのでは」と、いにしえの時代の街の様子が浮かび上がってくるのだ。

「町名は市町村合併や区画整理によって変わっていきます。しかし、橋の名前はめったに変わらない。橋は時代から取り残されているからこそ、歴史の証人になるんです」

 歴史の重みは橋のデザインにも表れる。

「鶴見緑地公園(大阪市鶴見区)の西側にあるアーチ状の緑地西橋は、旧心斎橋から移設されたもの。100年以上も前に造られた、日本に現存する最古の鉄橋なんです。フォルムも美しい。日本の土木建築の歴史に残る素晴らしい橋を、現在も利用できるって本当にロマンがありますよ」

 橋は単に通行に便利なだけではなく、時代と時代をつなぐものなのだ。

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など

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