「パンダのおかげで偏頭痛も治りました!」二木繁美「パンダを熱愛する女の巻」珍談案内人・吉村智樹のこの人、どエライことになってます!の画像
二木繁美

 関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!

■出張中に訪れた上野動物園でパンダのかわいさに魅せられ

 日本には現在、13頭のジャイアントパンダがいる。あなたはパンダの写真を見て、名前を言い当てられるだろうか。ほとんどの人が、どのパンダも同じに見え、見分けがつかないだろう。

「パンダには、それぞれ個性があります。アイパッチ(目の周りの黒い部分)だけをとっても、位置や形がまるで違うんです。座り方やポーズにも性格が表れていて、把握すると、区別がつくようになりますよ」

 そう語るのは、新刊『このパンダ、だぁ~れだ?』を上梓した二木繁美さん(47)。彼女は国内にいるパンダの全頭を撮影して回る、筋金入りのパンダ愛好家だ。なんと、かつて和歌山アドベンチャーワールドにいた「明浜」と「優浜」の名付け親だというから、恐れ入る。

 著書ではパンダの見分け方をクイズ形式で出題し、読者は問題を解いていくうちに、各々のパンダの特徴が分かってくる仕組み。この本を読むまで、上野動物園にいるリーリーの頭が角のようにとがっているなんて知らなかった。

■パンダのウンコすら気になってしまい…

 二木さんがパンダに夢中になったのは、2012年の冬。仕事で東京にやって来た彼女は、出張の疲れを癒やすため、ふらりと上野動物園に立ち寄った。ちょうど、リーリーとシンシンが来日した頃だ。檻の前に立った二木さんは、愛らしいしぐさに魅せられた。

「気がつけば1時間がたっていました。ずっと眺めていても、まったく飽きなかったんです。それに、パンダを見ていると偏頭痛が治りましてね。“パンダのヒーリング効果って、すごいな”と驚きました」

 極めつけは名付け親になった優浜との出会い。箱に入れられた赤ちゃんパンダの優浜を、間近で見学できる機会を得たのだ。

「遊び疲れて眠っていたんですが、寝顔は天使そのものでした。“こんなに、かわいい生き物がいるのか”と、見とれてましたね」

 この日以来、完全にパンダにハマってしまった彼女は、パンダの誕生日には駆けつけて祝い、食べ残しの竹を入手し、ウンコを「嗅がせてほしい」と、飼育員に頼み込むほどのマニアとなった。

 パンダに会いに行くたびに撮影し、「多くて一度に1000回以上はシャッターを切る」という二木さん。パンダの魅力は、どこにあるのだろうか。

「緩いところですね。のんびりと、欲望のままに生きている。竹の味が気に入らないからと、でんぐり返しをしながら暴れたり、クセが強い寝相で眠っていたり。自由気ままに暮らすパンダを見ていると、和みます」

 初来日から51年、友愛のシンボルとして今日も人々に笑顔をもたらしてくれるパンダ。

 あなたも動物園へ会いに行ってみてはいかが。

よしむら・ともき「関西ネタ」を取材しまくるフリーライター&放送作家。路上観察歴30年。オモロイ物、ヘンな物や話には目がない。著書に『VOW やねん』(宝島社)『ジワジワ来る関西』(扶桑社)など

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