5月20日、京都の平安ステークス。21日、東京のオークス。どちらも、勝てるチャンスはあるはずと野心を抱いての挑戦でしたが、結果を残すことはできませんでした。

 平安Sのノットゥルノとオークスのソーダズリングは、両馬とも音無秀孝厩舎の所属馬。

「ユタカならなんとかしてくれるのでは」という先生の期待に応えることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 不思議な勝ち、不思議な負けがあるのが競馬の面白さであり、悩ましいところでもありますが、この2つのレースは、負けた理由がはっきりとしています。

 勝ったときだけレースを振り返るのではなく、負けたレースもきちんと説明するのがジョッキーの責務ですから、僕の言葉でお話したいと思います。

 まず、2月の交流G1、川崎記念の8着から反転攻勢の狼の ろし 煙を上げるはずだったノットゥルノです。

 先行集団を前に見ながら前半はインの好位をキープ。道中の感じもまずまずで、直線を向いたときは、「よし、これなら」という手応えを感じていました。

 最後で伸びを欠いたのは、休み明けで、息が続かなかったことに尽きます。ひと叩きされた次のレースで、巻き返してくれるはずです。

 今年2月のデビュー戦からわずか3か月、キャリア3戦でG1オークスに挑んだソーダズリングは、「この馬でオークスに行きたい」とまで思わせてくれた未知の魅力がいっぱい詰まった馬です。

 桜花賞を圧勝したリバティアイランドという1頭、抜けた馬がいるけど、彼女にとっても2400メートルという舞台は初めて。そこはハーツクライの血で何とかカバーできるはずだと考えていました。

 レース当日の天気は晴れ、良馬場。最初のコーナーで少し力んだソーダズリングは、徐々にリラックス。4コーナーあたりまでは「これから」という、いい手応えで走っていました。

 彼女の全身から、ふーっと力が消えていったのは、最後の直線です。一戦だけで決めつけることはできませんが、距離がちょっと長いのかなという感じです。

 捲土重来。ビッグタイトルを目指して、ここから再スタートです。

 また一つ時が進み、暦が6月に替わる今週末は、安田記念。僕のパートナーは、大阪杯を制したジャックドールです。

 新馬から大阪杯までの14戦、一貫して2000メートルを走り続けていることで、マイルへの対応を心配する声もあるようですが、“強い馬は、どんな距離でも強い”というのが僕の持論。

 連覇を狙うソングライン、昨秋のマイルCSを制したセリフォス、白毛のヒロイン、ソダシ……他にもライバルは大勢いますが、僕にとっても力が入る一戦です。

 今週から来年のクラシックを目指した新馬戦も始まりますし、競馬場に足を運んでください。全力騎乗で皆さんをお迎えします。

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