関西に生息するアヤシくてオモロい人たちに、大阪出身・京都在住の人気ライター・吉村智樹が直撃インタビュー!
■男女の絆が深まるラブソングで2年後の大阪万博を盛り上げる
2025年、大阪湾に浮かぶ人工島、夢洲を会場とし、日本国際博覧会(通称“大阪・関西万博”)が開催される。大阪で万博が開かれるのは55年ぶりとあって、「関西の景気回復の起爆剤になる」と大いに期待が寄せられている。
この大阪・関西万博で注目されているのが、吉村洋文府知事による「空飛ぶ車を実現したい」という発言。吉村知事は空中を行き来するエアタクシーの運行を計画しており、夢洲の万博会場を離着陸場の候補予定地としたのだ。
実現すれば、交通渋滞に巻き込まれず、目的地にたどり着けるなどメリットも多く、なによりロマンチックだ。恋する2人で夜空を飛べば、大阪の夜景や、きらめく星がムードをさらに盛り上げるだろう。
そんな空飛ぶタクシーに、早くもイメージソング『夜間飛行~星に抱かれて~』(キングレコード)が誕生した。歌うのは、シンガーソングライターの中将タカノリさん(39)と橋本菜津美さん(29)の2人。ラジオ関西の人気歌謡番組『昭和卍パラダイス』のパーソナリティだ。
中将「大阪最古のタクシー会社『大宝タクシー』が、ドローンの原理で空を飛ぶタクシーの事業に乗り出したんです。現在の経営者は20代の若き兄弟で、大阪・関西万博での運行に向けて頑張っています。そんな夢を追いかける若者の姿に感動して、曲を作ったんです」
この『夜間飛行~星に抱かれて~』の大きなポイントは、昭和に流行した『ふたりの愛ランド』や『男と女のラブゲーム』のようなデュエット曲である点。
アレンジにはディスコやソウルなど80年代の洋楽ポップスの要素が随所にちりばめられていて、男女が軽快に掛け合いできる明朗なサウンドに仕上がっている。
■昭和デュエット歌謡が令和にリバイバル!
思えば歌謡曲がJポップになり、アイドルが集団化するうちに、男女で歌える恋愛ソングの系譜は途絶えてしまった。この歌は令和に復活した、恋人同士でハモれたり、意中の人に接近できたりするラブモーション歌謡なのだ。
橋本「初めて聴いたとき、“なんて、かわいい曲なんだろう”と感激したんです。私は平成生まれで昭和のデュエット歌謡の原体験がないんですが、全然、古さを感じない。あと、恋愛の表現がストレートで新鮮でした。こんなにもラブラブな曲は今時、ないですよ」
中将「ラブソングの原点に戻りたかった。“素直に愛を伝えようよ。そうすればワンチャン(ス)あるかもよ”と伝えたかったんです」
令和にリバイバルしたデュエット歌謡で、ロマンスを育んでみてはいかが。空飛ぶタクシーで夜間飛行すれば、2人の恋のメーターは、さらに上がるだろう。大阪・関西万博は、ぜひカップルで訪れてほしい。