暑い夏は熱い小倉で――。体に染みついた、その習慣を変えたのは4年前、2019年の夏です。

 理由は、「夏の北海道はいいよ」と、クリストフ(ルメール騎手)に誘われたことが一つ。もう一つは、強く意識してはいませんでしたが、僕自身、何かを変えたいという気持ちもあったような気がします。

 以来、夏は函館、札幌を拠点に、騎乗依頼をいただけたら、日本全国どこへでも乗りに行くというスタイルを続けています。

 本州が梅雨シーズンに突入した今年の6月3週も、函館での生活からスタート。木曜日には、宝塚記念で騎乗依頼をいただいたジェラルディーナの追い切りに騎乗するため、栗東トレセンに一時“帰国”(笑)。

 土曜は函館競馬、日曜は東京競馬に参戦し、全レース終了後、再び函館に舞い戻って、今、この原稿を書いています。

――移動だけで疲れそう。よく、そう言われますが、若い頃から全然平気で。海外に行くのも、国内での移動も、気持ちは同じ。ひょいと行って、ひょいと帰ってくる……気分としては、そんな感じです。これまで競馬を嫌いになったことが一度もないように、移動を面倒だとか、嫌だなぁと思ったこともありません。

 新幹線の移動と違い、飛行機は便数も限られているため、どうやったら効率よく移動できるのかを考えるのも騎手の仕事の一つ。うまくハマったときは、小さくガッツポーズです(笑)。

 肝心の騎乗成績は、13鞍に騎乗し、勝ち星は……ゼロ。最大限に馬の力を引き出し、思い描いていた通りの競馬ができた結果の負けもあれば、あそこで動いていれば、あそこで、もうちょっと我慢できていれば、というレースありました。

 反省すべきところはきちんと反省し、改善点を洗い出し、すべて頭の引き出しにしまって、次の競馬に向けて気持ちを切り替えることが何よりも大事です。

 気分一新。週末は再び函館競馬へ。7月2日は、芝1800メートルのメインレース3歳以上オープン巴賞は、ドーブネとのコンビです。

 ドーブネは、藤田晋オーナー+武幸四郎厩舎+ディープインパクト産駒という話題には事欠かない馬です。今年は、勝ち切れない競馬が続いていますが、今度こそ! という強い気持ちで挑みます。期待していてください。

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