政治資金パーティ疑惑で「不支持率」は初の7割台に!病院窓口負担 1割増だけじゃない!岸田文雄政権「次なる庶民殺し増税」悪夢の画像
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 2023年の年の瀬、政界に激震が走った。

「自民党の清和政策研究会(安倍派)が開いた政治資金パーティをめぐる裏金疑惑について、東京地検特捜部は、政治資金規正法違反の容疑で、捜査を進めています」(政界関係者)

 疑惑を受けて、岸田文雄首相は、すぐさま安倍派に所属する松野博一官房長官ら4閣僚を交代。後任の官房長官には、岸田派の林芳正前外相が就任した。

 だが、国民は冷ややかな見方をしている。

「毎日新聞が12月16、17日に行った世論調査では、岸田内閣の支持率は前月比5%減の16%、不支持率は同5%増の74%に達しました。減税や子育て支援政策をアピールする岸田政権ですが、国民にそっぽを向かれています」(前同)

 その不信感は、どこから来るのか。政治ジャーナリストの安積明子氏は、こう言う。

「岸田首相は、支持率アップを狙って、来年6月から、納税者とその扶養家族を対象に、所得税と住民税から定額減税(4万円)を決めました。しかし、岸田首相は総裁選の頃から財政再建を主張していましたし、防衛費を対GDP比で2%まで増やす分は、誰かが負担しなければなりません。結局、増税を先送りしているだけだと、国民は見透かしているんです」

 では、今後、どんな“庶民殺し”の負担増が予定されているのだろうか。

「12月7日に開かれた厚労省の専門部会で、高齢者が介護サービスを利用したときの自己負担を増やすことが検討されました。現在は原則1割ですが、近い将来、2割負担となる対象が拡大する見通しです」(全国紙厚労省担当記者)

 12月5日に開かれた政府の経済財政諮問会議では、年3兆円に上る少子化対策の財源確保のため、医療費にも踏み込んでいる。

「28年度までに、75歳以上の後期高齢者の病院窓口での負担額が、現在の原則1割から2〜3割に引き上げられる予定です」(前同)

 介護、医療に続いて、年金の負担も増えそうだ。

「厚労省の諮問機関では、30年以降、自営業者などが加入する国民年金(基礎部分)の保険料納付期間を、現在の60歳までから、65歳までに延長する案が検討されています」(前同)

 社会保障費だけでなく、防衛費の増額分を穴埋めするため、所得税などの増税準備も進められている。

「まずは、比較的反発の少ないたばこ税から着手するようです。開始時期は決まっていませんが、現在、紙巻きタバコより1箱あたり約50 円低い加熱式タバコの税金を、紙巻きタバコと同額に引き上げる予定。

 嫌煙の流れもあり、NOの声を上げづらいところから、増税しようという狙いです」(前出の政界関係者)

 次々と負担増を打ち出す岸田首相に、前出の安積氏は、こう憤る。

「国民に負担増を求めておきながら、政治家は派閥を利用して裏金を作ってきたわけです。

 そのトップである岸田首相は、自らの派閥である岸田派を解散するくらい、しなければならないしょう」

 庶民にとっての悪夢は、この内閣が続く限り、終わらないのかもしれない。

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