新年、あけましておめでとうございます。2024年、辰年のスタートです。今年は……と言いたいところですが、その前に、まずは昨年末の有馬記念です。

 一昨年のダービーを制した後、馬は苦しい思いをしてきましたが、有馬記念のドウデュースは本当に素晴らしい走りでした。スタンドが揺れるような“ユタカコール”を全身に浴びながら、ドウデュースに乗ることだけを心の支えに、厳しいリハビリに耐えてきたことが報われたような気がします。改めて、この勝利を名馬ドウデュースに、友道康夫先生をはじめとする厩舎スタッフの方に、松島正昭オーナー率いるキーファーズに、応援してくださったファンの皆さんに、そして、昨年11月24日にご逝去された伊集院静先生に贈ります。JRA通算81個目の勝利は、皆さんのおかげです。本当に、本当に、ありがとうございました。

 さぁ、そして、デビューしてから今年で4度目となる辰年の競馬です。ジョッキーとなって最初に迎えた辰年、デビュー2年目の1988年は、スーパークリークと出会えたことに尽きます。断言します。もしも、スパークリークと出会っていなかったら、現在の僕はいません。2度目は20世紀最後の年、2000年は、騎手として大きな決断をした年になりました。

――アメリカに行こう! 住むところも決めないまま、世界のトップジョッキーが集うアメリカの西海岸へ。騎乗場を確保するため、毎日毎日、厩舎周り。新人の頃に戻ったような日々は、刺激もあったし、とても新鮮でした。

 そして3度目となった辰年は……37年の騎手生活の中で、最低の勝ち星となった12年です。

 10年に起こった落馬事故の影響で、負のスパイラルから抜け出すことができず……。今、振り返ると、この年は、馬に乗ることが、楽しくなくなっていました。さぁ、そして、4度目の辰年となる24年の競馬です。年間100勝とG1のタイトルが、一つの目標になりますが、何より大事なのは、怪我をしないこと。健康でいることが一番です。

 1月6日のスタートから5日間はすべて、京都競馬に参戦します。幕開けを飾る6日の京都金杯。辰年で迎えた京都金杯の成績は、1988年がハッピーサンライズで13着。2000年はアドマイヤカイザーで2着。12年はオセアニアボスで7着という成績ですが、京都金杯自体は、年にエアファンディタの父、ハットトリックとのコンビでこのレースを勝たせてもらいました。

 13日のメイン、淀短距離Sは、ゾンニッヒに騎乗予定です。14日10Rの雅Sでは、24年に期待する1頭、ヤマニンウルスも待っています。今年も期待していてください。

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