おめでたいはずの元日に、大きな地震に見舞われた石川県能登地方の皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 1995年に発生した阪神・淡路大震災、東北地方に未曾有の被害をもたらした東日本大震災、8年前に起きた熊本地震… …不幸としか言いようのない、こうした災害が起こるたびに、僕らジョッキーには、何ができるのかと考えます。大切な人を亡くした人の悲しみ、住む家を奪われた人の嘆きと憤りを思うと、心が痛みます。競馬をやっていていいのか。他にできることがあるんじゃないか。立ち止まって考えると心が揺れます。

 そんなときに思い出すのは、義援金を呼びかけた全騎手が参加した握手会の光景です。全レース終了後だったにもかかわらず、たくさんの方が列に並んでくださり、中には、お小遣いを貯めたという貯金箱を胸に抱えた小さな子もいて。僕らは、こんなにすてきな人たちに支えられているんだということが誇りに思えました。

 騎手は、何をなすべきか。答えは容易に見つかりませんが、まず、やらなければいけないことは競馬を通して、一人でも多くの方に、元気、勇気を伝えることです。

――It Will come true someday.

 今年、僕の公式カレンダーに、この言葉を記しました。簡単ではありません。でも、思いはいつか、きっと届くはずです。競馬の力を信じて前に進みます。

 全力騎乗を誓った2024年の競馬は、1月6日にスタート。気持ちが結果に結びついたのは、7日の京都競馬です。2R3歳新馬戦で騎乗したメイショウタムシバが、本気度80%にもかかわらず、5馬身差の圧勝。能力の高さを見せつけてくれました。

 この勝利は、僕のホームである京都競馬場で挙げた区切りの1400勝目。続く3R3歳未勝利をパトジュニアとのコンビで制し、京都競馬場での通算勝利数を1401に伸ばすことができました。

 惜しかったのは、メインの4歳以上オープン、リステッド競走すばるSに出走した期待の1頭、スマートフォルスです。“たられば”になってしまいますが、前日と同じく締まった馬場だったら、突き抜けていたと思います。次に期待ですね。

 絶好調とまではいきませんが、まずまずのスタートが切れた24年。3週目の競馬は、20、21日は、2日間とも京都で騎乗予定。21日5Rの3最新馬で、友道康夫厩舎のカルデアに騎乗させていただくことが決まっています。

 昨年、30勝以上かつ制裁点数10点以下のジョッキーに送られるフェアプレー賞を受賞。3年連続の受賞は、胸を張れるものですが、4年連続はもちろん、今年は一つでも昨年を上回る勝ち星を挙げることを目標に、頑張りたいと思っています。皆さん、今年も武豊をよろしくお願いします。

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