イギリスのオークション会社、サザビーズは1856年に南米の英領ギアナ(現ガイアナ)で印刷された1セント切手を6月17日、競売にかけると発表した。その落札予想価格はなんと1000万ドル~2000万ドル(約10億円~20億円)。

現在、世界で1枚しか現存しないといわれるこの切手。もともと英領ギアナではイギリスから切手を輸入していたが、船の到着が遅れることがあったため、独自に製作されたもののひとつだという。最初は1873年に現地の少年によって発見されたが、その後、売却や寄付が繰り返され、1980年にアメリカの大手化学会社デュポンの創業者一族であるジョン・デュポン氏が入手。しかし同氏も殺人事件で有罪判決を受け、2010年に服役先の刑務所で死去し、遺産管理団体によって売りに出されたのだ。

これまで切手での最高落札価格は、約3億3000万円。英領ギアナ切手が予想通りの価格で落札されれば、史上最高額となるが、はたしてどうなるだろうか?

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