血液に細菌が侵入し症状を起こす敗血症は、最悪の場合、40%以上の死亡率になる重篤な疾患だ。
具体的な症状としては、38度以上の高熱もしくは36度以下の低体温や心拍数が1分間90回以上の頻脈。また呼吸数が1分間に20回以上の多呼吸。むくみや低血圧、お腹の張りなどがある。高熱はわかりやすいが、低体温でも敗血症の疑いがあるので注意したい。
原因は病原体による感染だが、細菌やウィルス、カビである真菌や原虫、寄生虫などさまざまなものからも感染してしまう。細菌やウィルスは肺炎などに感染した箇所から血流に入るが、他にもスリ傷や火傷からも侵入することがあるので気をつけたい。
敗血症にかかると全身に炎症が起こり、さまざまな臓器の機能が低下し「全身性炎症反応症候群」を引き起こす。例えば肺では強い呼吸困難、腎臓であれば腎不全など。このような合併症は重い症状を引き起こすことが多く、死亡率も高い。
予防法としては免疫力を高めるためバランスのよい食事、十分な睡眠をとることと、感染しないためのまめな手洗いとうがい。普段からの心がけが大事なのだ。