データ予想  須田鷹雄

今年の桜花賞はハープスターの一本かぶりになりそうだ。
確かにチューリップ賞で見せた同馬のパフォーマンスは相当なもので、強さを疑う余地はない。

ただ、チューリップ賞の勝ち馬というのは意外と桜花賞で走っていない。
チューリップ賞が重賞になって以降、その勝ち馬は桜花賞で「220 13」。同じコースにしては、いまひとつつながっていない。

もちろんチューリップ賞優勝馬でありながら桜花賞でさして人気になっていなかったというケースもあるのだが、桜花賞1番人気でもクロフネサプライズとダンツシリウス、2番人気でスイープトウショウが馬券の対象から外れている。
チューリップ賞ハナ差2着のトールポピーが桜花賞1番人気で8着に敗れたこともあったから、やはり両レースは意外とつながらない。

ハープスターの強さは相当なものなので対抗とはするが、なにか別な切り口を探したいところである。
では、ほかにはどんな馬が良いのだろうか。

ひとつは同じチューリップ賞組でも惜敗馬。
理想は実力馬がチューリップ賞で惜敗して本番で人気落ちという形なのだが、今年はハープスターが人気で圧勝。
ヌーヴォレコルトとリラヴァティが逆転するという話にはリアリティがない。

もうひとつ、よく桜花賞で絡むのが「阪神JFである程度の好走」「チューリップ賞以外の重賞で1着」という馬だ。
特に前者は穴にもなりやすいのだが、桜花賞直前のレースで大敗していてはダメで、3着以内が条件となる。

今年登録している「阪神JF3着以下」の馬は6頭いるが、うち4頭は直近のレースで4着以下に負けており、1頭は阪神JF17着と負けすぎ。残った選択肢は阪神JF3着、前走がクイーンC1着で穴とまでは言えないが、フォーエバーモアしかいない。

ネオユニヴァース産駒の牝馬で気性的に難しいところはあるが、一度関西への輸送を経験している分リスクは少ないと見る。

本日の新着記事を読む