消費税アップにより新車販売の勢いが低迷している自動車業界。おまけにガソリン価格も消費税+環境税により約5円/Lも高くなったことで買い控えはますますと加速すると予測されている。そんななかでも、販売を堅持しているのが軽自動車とハイブリッドカーだ。

これらは、スポーツカーやSUVのような趣味性の高いクルマというよりは生活必需品のクルマとして販売力があるからというのが実情。では、趣味性のあるクルマで現在注目が集まっているものといえばなにか? それはずばり、キャンピングカーなのだ。



Mini Pop Bee
ミスティックプランニングが販売するミニポップビー。ポップなカラーリングに4人が快適に過ごせる車内で人気。停車時はルーフがポップアップし広々とした空間に変身。
http://www.mystic.ne.jp/index.htm


日本RV協会が毎年発行する「キャンピングカー白書」によると、キャンピングカーの国内保有台数は2006年に約5万台だったのに対し、2011年には約7万5600台と5年間で150%も市場が拡大。ユーザーの多くは60代がトップで、次いで40代、50代、30代と続く。シニア世代は「子育てが終わり、仕事もリタイアして夫婦2人でゆっくり旅をしたい」という理由が多く、30・40代は「小さな子どもがいるので思い出作りに」など、購入の理由はさまざま。最近では世代に関係なく「ペットと一緒に気兼ねなく旅がしたい」という人がキャンピングカーを購入するケースも多い。また、先の東日本大震災で仮設住宅代わりとして活躍したことでも注目を集めた。


RAKUNERU
メティオが販売するキャンピングカーキットRakuneruは車両の持ち込みオーケー。愛車がバンコンに変身する。独自のアルミフレームを使い、様々なレイアウトのインテリアが実現。
http://www.metio.jp/rakuneru/


旅の予約が要らずチェックインや出発などの時間に縛られないのがキャンピングカーの大きな魅力。ひと言でキャンピングカーと言っているがそのジャンルはさまざま。トレーラーと呼ばれる牽引式のモデルから、自走式ではキャブコン、バンコン、バスコン、トラキャン、軽キャンパーといったモデルに分類される。そんなキャンピングカーの中でも今いちばん注目したいのが軽キャンパーだ。

軽キャンパーの人気のワケはなんといっても、軽自動車ベースならではの維持費の安さ。車両本体も平均で200万円前後。燃費もよく、駐車場の問題もなく、日本の道路事情でも難なく走れるといった理由から多くのファンを集めているのだ。


K-ai
オートショップアズマが販売する人気のキャブコンがケーアイ。エレベータールーフを採用し室内は広々。キッチンはもちろん、2つの室内レイアウトから好みを選択可能。
http://www.az-max.co.jp/


そんな、軽キャンパーには1BOXやハイトワゴンをベースにしたバンコンや軽トラをベースにしたキャブコンが人気。ベッド展開が楽にでき、収納庫も備えているほか、最近ではソーラーパネルをはじめとした電装系の装備も充実。テレビや電子レンジが車内で使え快適な車中泊が行える。

これから趣味のクルマを見つけたいあなた。その選択肢の中に軽キャンパーを入れてみてはいかが?

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