「責任野党」の筆頭格、みんなの党・渡辺喜美代表が大ピンチ!

「このままでは、みんなの党は一人の党になってしまう。いや、夫婦の党かな?」
などと、愛妻家の氏を冷やかす御仁も永田町では大量発生。

しかし、身から出た錆(さび)であろう。
借りたカネをゴマカしていたのだから。

その額、実に8億円。
「融資元の大手化粧品会社・DHCの吉田嘉明会長が、『週刊新潮』(4月3日号)に手記を寄稿。怒りを誌面にブチ撒けています。2010年の参院選前に3億円を、さらに12年の衆院選前に5億円を、請われるまま渡辺氏の個人口座に"選挙資金"として振り込んだ。だが、そのうち約5億5000万円は、未返済のままだというんです」(夕刊紙デスク)

いわく、〈今の渡辺さんは、私が出会った頃の彼とは全く変わってしまった〉。
確かにそのようだ。

「江田憲司党幹事長(現在は結いの党代表)、橋下徹大阪市長など、"行政改革"を旗印に共闘してきた仲間たちを、"政界の風見鶏(かざみどり)"よろしく簡単に切り捨ててきました」(自民党番記者)

愛想が尽きたというわけだ。

さらに問題もある。
「この8億円は、個人口座を通じて渡辺氏の手元に入りましたが、党の関連団体の政治資金収支報告書、選挙運動費用収支報告書には、記載がない。政治活動、選挙のための資金と認められれば、政治資金規正法違反、および公職選挙法違反になります。猪瀬直樹・前東京都知事と同様にカネの問題で辞任、ひいては起訴へ至る可能性も大きくなります」(前同)

日本中から非難の嵐にある中、身内であるはずの党内の議員、スタッフからも、恨み節が噴出。

「疑惑の代表と一緒に見られたらたまらん!」(A氏)
「地元で、"あんたもDHCマネーをもらったのか"と言われます」(B氏)

さらに、浅尾慶一郎党幹事長も、「渡辺代表を国会の政治倫理審査会に出してもいい」とバッサリ。

そのうえ、江口克彦党最高顧問までが、「代表を辞任すべき」と最後通牒を突きつけた。

昔のよしみも、なんのその。
「他人にしてきたことが、自分に返ってきているだけのこと」(前同)と言われても仕方あるまい。

しかし、しかしである。
「絶対離れない味方がいるんですよ」と言うのは、野党番記者。
それは誰あろう、渡辺氏が愛してやまない、まゆみ夫人のことだという。

まさに「夫婦の党」!?

まるで"ジャイアンとスネ夫"

同記者が続ける。
「ただ、とんでもない恐妻で、渡辺氏は尻に敷かれっ放し。終始、党の人事や運営にまで口を出されて、承服するから、"みんなの党の代表はまゆみ夫人、副代表は喜美"と揶揄(やゆ)される始末」 そんな2人の出会いは?

「まゆみさんの経歴は、元広告代理店勤務となっていますが、実際は銀座のクラブのホステスだった。当時、まゆみさんに喜美氏はゾッコン。父親の大物代議士・美智雄氏が、世間体を考えて、銀座近くの広告代理店にコネで入社させたうえで、結婚を許したんです」(民放局政治部記者)

そして"禁断の愛"で結ばれた夫婦も、気づけばお決まりのカカア天下。
「まゆみ夫人は、美智雄さんの時代からいる古参の秘書を"気に食わないから"とクビに。事務所に取材に来る女性記者と渡辺氏との仲を疑い、"女性記者出入り禁止"にした過去もあります」(前出・野党番記者)

さらに世の家庭と同じく、彼女は"家の大蔵大臣"でもあるという。
「融資元の吉田会長とも、夫と同様か、それ以上にベッタリです。吉田会長が江田憲司夫妻と食事をしたことを知った夫人は、すごい剣幕で"会長はどっちの味方なの!"と怒って直電するほど懐に入り込んでいた。ちなみに、みんなの党の経理内容は一度も外部に公開されていない。夫人の"個人的過ぎる差配"があるのでは、ともっぱら」(前同)

味方は味方でも、ジャイアンとスネ夫のような服従関係なのか。
他方で昨今、渡辺氏に目をかけてきたアノ方もヤキモキしているという。

そう、安倍晋三首相だ。
前出・夕刊紙デスクが言う。
「渡辺氏は昨年の特定秘密保護法成立で、積極的に自民党に協力。解釈改憲による集団的自衛権にも賛成を表明していて、渡辺氏は"これが責任野党のやり方だ"と胸を張っていました」
すり寄る渡辺氏に総理も、ウェルカムムードだったが……。

同デスクが続ける。
「安倍首相にとって、連立を組む公明党が集団的自衛権などタカ派路線に慎重なため、やりにくくて仕方ない。そこに、みんなの党が"鴨(かも)がネギ背負った"状態で来てくれた。公明党に"連立を解消してもいい"と威嚇できた。みんなは格好の"カード"だったのに……」

念願の憲法改正もパーになるか。どうする?

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