「やっぱり中居クンの番組にすればよかったんです。司会を日替わりにしたのは失敗だし、企画も寄せ集めばかり。これでは視聴率が取れないのも当然……」と、フジテレビ番組制作関係者が嘆くのは『笑っていいとも!』の後釜である『バイキング』のこと。

1週目の平均視聴率は5・5%、2週目は3・26%に凋落(ちょうらく)し、完全に惨敗だ。

「雨上がり決死隊やフットボールアワー、女性受けを考えてEXILEのメンバーなどを起用しましたが、毎日内容がバラバラだし、どの司会者も生放送を仕切るには力量が足りない。実は企画段階から相当物議を醸(かも)していた。というのも、『いいとも』の後継番組は、SMAPの中居正広が司会で決まりかけていたものが、急に『バイキング』に変更になったからです。そのため、企画構成などが完全に急ごしらえになってしまったんです」(前同)

中居といえば、『いいとも』のレギュラーを20年務め、タモリを支え続けてきた。
いまや音楽番組やスポーツ番組でも司会をこなすなど、MC能力への評価はかなり高い。

「『いいとも』のグランドフィナーレでも、ダウンタウン、とんねるず、明石家さんまなどの大物芸人が勢ぞろいしたんですが、仕切っていたのは中居です。松本人志も"あれまとめられんの、中居クンしかおらん"と語るほどの手腕でした。タモリも最終回前の3月初めに中居と飲んだとき、"お前には本当に感謝してるからな"と謝辞を述べたそうです。タレントを褒めないタモリが!と驚きました」(夕刊紙記者)

大御所がこぞって中居の司会能力を認め、フジ制作側も"中居版いいとも"に乗り気だった。

それでもお蔵入りになった理由を、制作会社関係者が語る。
「すでに『いいとも』終了が発表された10月の段階で"中居版いいとも"は動き出していて、秘密裏に出演者などの交渉を進めていました。ところが、制作側から情報が漏れ、それにフジ上層部が激怒。現場の独断専行によって芸能界や一部マスコミに噂が出回ってしまったため、白紙撤回となったんです」

その結果、『バイキング』が始まったわけだが、視聴率は『徹子の部屋』以下だ。
「これには上層部も激しく後悔しています。『バイキング』で健闘しているのは再ブームの坂上忍くらい。"やっぱり、中居のMCのほうがマシだったかも"と愚痴をこぼしていますから、近いうちに大幅なテコ入れがありますよ」(前同)

視聴率低迷にあえぐフジテレビ。
何をやってもうまくいかないようで……。

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