もうすぐゴールデンウィークへ突入。
うららかな春の日差しの下、ひときわ浮き足立っているのが、自民党の"大臣病"患者たちだ。

「安倍晋三首相は、今国会閉会後の6月、内閣改造、党役員人事の断行を匂わせている。多くの議員、閣僚が安倍氏にコビを売り、ポストの強奪をもくろんでいます」(全国紙政治部記者)

なかでも、「やり過ぎだ」と大顰蹙(だいひんしゅく)なのが、茂木敏充経産大臣。
わざわざ、安倍さんを手厚く接待したのだ。

「財界人以外が総理をもてなすことはありえない。普段は、安倍さんが官房機密費から払う」(前同)のだが、茂木氏は"ぜひ食べていただきたい!"と浅草の老舗鳥料理店へご招待。

「猟師が撃った野鳥が美味で、冬は脂の乗った野鴨が絶品。江戸時代創業で数百年の歴史を持つ、紹介制の名店です」(グルメ誌記者)

フランスの高級ワインを持ち込み、お酌をしつつ、茂木氏は"安倍外交"をベタ褒めしたという。

狙いは?
「外務大臣への横滑りです。会合後、安倍さんは"露骨だねぇ"と漏らしていたほど、あからさまだったとか」(民放局政治部記者)

石破茂党幹事長も、安倍さんにペコペコ。

もともと2人はライバルで、第一次安倍内閣が参院選で惨敗した際、石破氏は「反省の言葉がない」と詰問。

一昨年の総裁選では安倍氏と競った関係だが、すっかり総理の軍門に下ったという。

「以前のように首相をころころ変えたりしない」と明言。
安倍氏が集団的自衛権実現のために設置した「安保法制整備推進本部」の本部長に立候補。

「本当は防衛大臣がやりたくて仕方ないが、厳しい。幹事長を留任し、将来的に安倍さんから"後継指名"してもらう腹です」(前同)

あえてジッとしていることで、存在感をアピールするのが宏池会会長、岸田文雄外務大臣だ。

「派閥長老の古賀誠氏や青木幹雄氏らから"次期総裁選に出て、安倍氏のタカ派政治を止めるべき"と発破を掛けられている。だが、これを断ることで、忠誠心を暗に伝えることに成功。外務大臣の留任は確実と見られます」(夕刊紙デスク)

安倍へ安倍へと草木もなびく……そんな場合か?

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