国連が発表した人口白書によると、現在の世界の人口は約72億人。しかもその数は増加傾向にあり、2025年には80億人を突破すると予測されている。 その際に心配されているのが食糧難だ。日本は、現在少子化傾向にあるが、だからといって安心はできない。輸入食品に多く頼っている日本もまた、世界的な食糧難に巻き込まれる可能性が高いからだ。

そんな食糧難時代の到来に対し、国連食糧農業機関(FAO)は昨年「食べられる昆虫 食料安全保障のための未来の資源」なる報告書を提出し、昆虫食をすすめたのである。「肉がなければ虫を食べればいいじゃない」と誰かが言ったかはわからぬが、ともかく虫を食べなければ生き残れない時代がやってくる可能性があるのだ。
しかしどうせ虫を食べるなら美味しく食べたいもの。そこで編集部は、『むしくいノート びっくり! たのしい! おいしい! 昆虫食のせかい』(カンゼン) の著者である昆虫食ライターのムシモアゼルギリコ氏に、おすすめ昆虫レシピを聞いてみた。

「いろいろ美味しい虫はありますが、旬はなんといっても夏から秋にかけてなので、この時期はあまりおすすめできないんです。あえてというなら、カイコはどうでしょう。入手が難しいのですが、かき揚げにすると、とても美味しいですよ。桑の葉を食べているためか、味はポテトチップのノリ塩味のようで、ビールにもピッタリです。またカイコはフンもおすすめです。天日干しをして煮だしたものは、くさみがまったくなくて高血圧にも効果的なんです」(ムシモアゼルギリコ氏)

ギリコ氏によれば、夏は簡単に捕れるセミがおすすめとのこと。素揚げでもよし、セミチリ(海老の代わりにセミを使用)など、どんな調理法でもいいそうだ。 昆虫食レシピを身につけ、来るべき食糧難を乗り切ろう!

本日の新着記事を読む