4月3日、公益財団法人としての新たな体制を発表し、再生に向けてスタートを切った日本相撲協会。

貴乃花親方(43)が初めて執行部入りし、総合企画部長や危機管理部長という要職に就いた。

これは北の湖理事長、八角事業部長(元横綱・北勝海)に次ぐ協会ナンバー3のポジションで、北の湖理事長は、「相撲道に精進しているし、みんなが鑑に思っている。

あらゆる面で仕事を覚えてもらって、将来を担ってほしい」と、貴乃花親方に将来の理事長候補として帝王学を学ばせる姿勢を新たにした。

しかし、本来の順番から言えば、次の理事長は八角親方でほぼ内定。
貴乃花理事長の実現は、その次ということになるが……。

「本音で言えば、北の湖理事長は本当は貴乃花を理事長にしたくて仕方ないんです。しかし、ナンバー2に据えれば、何かあったときに連座させられて失脚する可能性もある。相撲協会の切り札として、貴乃花を温存しておく手を取ったんでしょう」(相撲記者)

しかし、貴乃花親方の存在感は増すばかり。

角界には一門と呼ばれる派閥が存在する。
各親方と力士たちは相撲部屋に所属し、各部屋は一門に所属するという形なのだが、この一門に対して、協会から助成金が支給される。

「これまで正式な一門として認められていなかった、貴乃花部屋を中心とする貴乃花グループにも、今年から助成金が支給されることになりました。名実ともに、相撲界の一大勢力として正式に認知されたわけです」(夕刊紙記者)

新横綱となった鶴竜の土俵入りでも一門の壁を越えて指導するなど、貴乃花親方の実力、人望は誰もが認めている。

「実は、他の一門に所属している元栃東の玉ノ井親方や、元寺尾の錣山親方、元魁皇の浅香山親方らは、"貴乃花が角界を変える"と支持を明確にしています。さらに、"角界一の切れ者"と評価される貴乃花の兄弟子・音羽山親方(元貴ノ浪)も当然、支持するでしょうね」(協会関係者)

改革の機運が高まれば、"二段抜き"理事長就任も十分に考えられる現状。
はたして、渦中の貴乃花親方は何を思う――?

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