今子どもたちの間で一番アツいコンテンツ『妖怪ウォッチ』をご存知だろうか?

「おもちゃが品切れ続出で大騒動!」「お客殺到でグッズショップが2日で営業停止!」など、ニュースでも大きな話題になったので、名前くらいは知ってるという方も多いだろう。だが“名前だけ”では、今後お子さんとのコミュニケーションがおぼつかなくなるのは必至。「妖怪といえば鬼太郎でしょ?」というお父さん世代のために、ここで『妖怪ウォッチ』というコンテンツについて解説していこう。

そもそも『妖怪ウォッチ』とは、ゲームメーカー「レベルファイブ」が手がけるクロスメディアコンテンツ。まず2012年12月からマンガ連載がスタートし、2013年7月にはニンテンドー3DS用ゲームが発売。さらに今年1月からアニメ放送、そしておもちゃ展開が始まって、人気は爆発的に拡大。前述したような社会現象化するほどまでになった、というわけだ。今年7月にはゲーム版の続編の発売も予定されている。

ちなみに、ゲーム版は約90万本をセールスする大ヒットを記録。バンダイから発売中のおもちゃは現在も品薄状態が続き、ネットでは高値で取引されているほど。定価3200円(税抜)の「DX妖怪ウォッチ」は1万円前後、定価180円(税抜)の「妖怪メダル」は800円前後の値がついており、「妖怪メダル」“箱買い”のボックスには1万2千円もの値段がつけられたこともある。

そんな『妖怪ウォッチ』のストーリーはといえば、 ごくごくフツウの小学5年生・ケータが、身の回りに起きる不思議な事件(妖怪のしわざによる)を、友達契約をした妖怪の力を借りて解決していく、というもの。

ケータは、普通の人には見えない妖怪の姿が見られる「妖怪ウォッチ」という腕時計型のアイテムを持っていて、これに「妖怪メダル」を装着することで妖怪を呼び出すことができる。ちなみに妖怪メダルは、事件で出会った妖怪と友達になること(友達契約)で手に入る。

これだけ読むとちょっと『ポケモン』を彷彿させるが、『妖怪ウォッチ』の世界では敵やラスボスは存在せず、戦闘よりも妖怪と友達になることに主軸が置かれている。ゲーム版でこそバトルや必殺技は出てくるが、アニメ版では戦うシーンはほとんどない。むしろドラえもんがひみつ道具で問題を解決するイメージに近いかもしれない。

そう、アニメを見ればすぐに気付くと思うが、実はこの作品、昭和のギャグアニメテイストが満載。舞台はご近所か小学校で、クラスメイトはガキ大将、かわいい女の子、秀才くん。毎回起こるのは身の回りのドタバタ騒動……と、昭和生まれならどこか懐かしさを感じてしまうシチュエーションばかりだ。

しかも、アニメ版にはお父さんお母さん世代にしかわからないようなネタが、合間にこっそり盛り込まれてたりするからあなどれない。『ガラスの仮面』『サザエさん』『101回目のプロポーズ』 などなど、「子どもそっちのけ?」と思うようなパロディが出てきたりするのだ。昭和生まれでも十分に楽しめてしまうことウケアイだ。

親と子どもが一緒に楽しめる『妖怪ウォッチ』。アニメは1話完結(しかも30分2本立ての懐かしい形!)と見やすいので、これからでもチェックしてみてはいかがだろう。

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