世界遺産である「ナスカの地上絵」また新たな絵が見つかったことを、山形大学ナスカ研究所の坂井正人教授が5月8日に発表した。
見つかった場所はナスカの市街地から1キロ北にある丘の斜面。2013年に存在は確認されていたが、今回17頭のリャマが描かれていることや大きさなど詳細が確認された。制作時期は紀元前400年〜200年と見られ、有名なハチドリやクモの地上絵よりも古く、大きさはそれぞれ3メートルから15メートルとなっている。

1939年に初めて発見された地上絵は、どのように作られたのかが、長年の謎となっていた。その巨大さゆえにUFOが作ったなどという説もあったが、現在は「拡大法」で制作されたとの見方が有力だ。方法はまず描いた原画の描線に点を打って中心から点それぞれの長さを測り、。地上絵の大きさに合わせて拡大した距離で地面に杭を打ち、それにそって線を引いていくというもの。正確な測量技術が必要になるため、当時の文化技術が相当に高度だったことをうかがわせる。

今回の地上絵を発見した山形大のプロジェクトチームは、これまでにも多くの地上絵を発見してきた。どんな新しい地上絵が見つかるのか、今後の調査に期待したい。

本日の新着記事を読む