今月17日未明、青森市駒込深沢にある別荘から消防へ通報が入った。
青森地域広域消防事務組合担当者によれば電話はすぐ切れたが、折り返し電話をかけ別荘の固定電話だと確認、消防署員が現場に到着したところ、現場付近は真っ暗で別荘に人の気配はなく、傷病者も発見できなかったという。
折り返しの電話をしたとき、相手は出なかったのか?と質問してみると「出ませんでした」とのこと。救急等の通報では、通報者本人が傷病人であった場合、そのまま電話口で倒れてしまっているというケースもあるが、今回は通報者の姿はどこにもなかった。
現場周辺は温泉もある別荘地で、この時期になると山菜採りに訪れる人もいるが、夜ともなれば人気のない森閑とした地区だという。
さらにこの辺りは、1902年1月に日本陸軍第8師団が八甲田山での訓練中に遭難。199名の命が失われた「八甲田山雪中行軍遭難事件」の悲劇があった場所でもある。
果たして通報したのは何者だったのだろうか。謎が残る事件である。

本日の新着記事を読む