「今国会の後半は"集団的自衛権をめぐる論戦が中心"とマスコミは報じているが、野党の反対は安倍さんの人気で押し切れる。そんなことより……」と、自民党幹部が声を潜めて話すのが、内閣改造・党人事だ。

「安倍内閣が、長期政権になることは間違いない」(民放局デスク)

それだけに、どんな人事となるかが注目されているのだ。

自民党番記者が言う。
「秋の臨時国会前にある人事の焦点は、石破茂幹事長の処遇。石破氏は確かに"ポスト安倍"の最有力候補だけど、幹事長留任となるか……微妙なところです」

石破氏は防衛のプロを自任。
ただ、政権の"忠犬"ではなく、歴史認識も集団的自衛権も、安倍首相とは正反対の思想。
つまりは、「先の大戦は軍事的に誤り。指導者と一緒に国民が総懺悔(ざんげ)するのはおかしい」
「首相が、A級戦犯が合祀(ごうし)される靖国神社に参拝すべきではない」と考えていて、各メディアで持論を展開してきた。

だが、先般、石破サンはコロッと変節。
圧倒的人気の安倍氏に盾突いては干されるから、"右ならえ"で、「総理大臣がコロコロ変わる無責任な政治はやるべきでない」「与党幹事長として、全力で政府を支える」と公言。
熟柿の落ちるのを待つように、ポスト安倍を狙ってきたが、ここで残念なお知らせが……。

「安倍首相は、石破が本心ではないとお見通しです。幹事長は、選挙の責任者。来年の地方選、再来年の衆参W選は、ヘナチョコな野党のおかげでおそらく自民は大勝。それが石破氏の手柄になるのは腹が立つでしょう」(全国紙デスク)

そこで幹事長交代説が噴出。後釜はまさかのあの人。
「菅義偉官房長官です。安倍さんは絶大な信頼を置いていて、論功行賞的に、選挙大勝という手柄を授けたい。将来的には、副総理の椅子まで用意しているとか」(前同)

一方、石破氏の処遇は?
「"異動"を希望している茂木敏充経産大臣と、外務大臣の椅子を取り合う形になる。ただ、外務大臣は、重要ポストには違いないが、全然いい話ではない。というのも、安倍首相は"外交は俺がやる"と外遊を重ねて成果を上げており、担当大臣の出る幕はゼロなんですから」(官邸筋)

座敷牢か、ヒラ社員か!?

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