歌舞伎町ラブホテル連続殺人事件の画像
歌舞伎町ラブホテル連続殺人事件の画像

バブル目前で、すでに隆盛を極めていた歌舞伎町の片隅で、若い女性が3人も殺されるという凄惨な事件が起きたのは、1981年のことだった。

最初に事件が発覚したのは、3月20日。歌舞伎町のラブホテルの一室で、ホステスとして働く女性が死亡しているのが発見された。

さらに、4月にもホテルの一室でストッキングで絞殺された女性が見つかり、さらに6月にも、同様に若い女性が歌舞伎町のホテル内で犠牲になっていた。

いずれの事件でも、被害者が事件直前に30代から50代のサラリーマン風の男と一緒に歩いているところを目撃されており、さらに、遺体から覚醒剤反応が出たことから、同一犯が覚醒剤を使用させたうえで犯行に及んだのではないかという推測が立てられた。

しかし、歌舞伎町という土地柄、被害者の身元すらなかなか割り出せず、歌舞伎町ではサラリーマン風の男と若い女が2人で歩いている姿は珍しくなく、有力な目撃情報も得られず、捜査は難航を極めた。

そんななか、第4の事件が発生する。第3の事件発生から、わずか11日後の6月25日、ホステスの女性が一緒にラプホテルにチェックインした男から、首を絞めるなどの暴行を受けたのだ。幸い、女性が抵抗すると、男は財布を奪って逃げたという。

似たような犯行手口から、一連の事件と同一犯であると窺われる。警察が犯人逮捕に至るのも時間の問題かと思われたが、当時は、ラブホテルという建物の性格上、客のプライバシーに配慮をして監視カメラなどは一切ついておらず、被害者の女性も「歌舞伎町のゲームセンターでナンパされた」と言うだけで、犯人の逮捕に繋がる有力な情報を得ることはできなかった。

そのため、この事件は結局、犯人が逮捕されることなく、未解決事件として96年に時効が成立している。

バブル前夜といえど、まだカネが潤沢に行き渡っているのは一部の富裕層のみ。被害者の中には、地方から出稼ぎで出てきて、売春など体ひとつでカネを稼ごうとしていた女性もいたのである。

そんな彼女たちの弱みにつけ込んだ凄惨な事件だった。これをきっかけにラブホテルの出入り口には監視カメラが設置されるようになり、また、歌舞伎町、か"危険な街"という認識が全国に広まった。

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