メキシコですでに絶滅したと思われたヘビが、アメリカの国立自然史博物館などの調査で見つかった。
ヘビの名前はクラリオンナイトスネーク。本土から約700キロ離れた太平洋に浮かぶ孤島のクラリオン島に生息する、固有種だ。このヘビは1936年に発見されたが、その後数十年も生息が確認されず、公式に絶滅が宣言されはしなかったものの、研究記録から抹消されていた。しかし今回、研究員たちが調査を行なったところ、なんと11匹のヘビが発見されたのだ。クラリオン島には海軍の基地があり、一般の立ち入りが制限されているため、これまで生存の確認がされなかったものと思われる。

このヘビのように絶滅したはずが実は生きていた、という例は意外に多い。最近では秋田県田沢湖の固有種で、絶滅したと思われていたクニマスが、山梨県西湖で発見され話題になった。自然界には人間の目が届かないエリアがまだまだ多いのだ。ひょっとすると絶滅が宣言されたニホンオオカミも、人の入らぬ山の中で生き続けているかもしれない。

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