歌舞伎町浄化作戦、さらには11年に暴力団排除条例が全国で施行され、ヤクザに対する圧力は年々、高まってきている。

その一方で、不良外国人とともに台頭してきたのが、ヤクザ組織には属さずに犯罪行為をする"半グレ"と呼ばれる集団だ。

これらの集団が、六本木、渋谷と並んで、一大拠点を築いているのが歌舞伎町と言われているのだ。

歌舞伎町内のレンタルルームを貸し切って行われるパーティーや、クラブイベントなどで、若者たちに「揺頭丸」という違法ドラッグを販売しているとの情報も出てきている。

「これは歌舞伎町におけるシノギの氷山の一角で、彼にら半グレは、浄化作戦などでシノギが厳しくなって辞めたヤクザ、不良外国人などとも組み、裏でボッタクリバーを経営したり、また、不良ホストと組んで、客の女性を性風俗で働かせてカネを絞り取るなど、悪事に手を染めていると見られる」(事情通)

ほかにも、振り込め詐欺や、異常な高利でカネを貸し付ける闇金などに手を染めている者も多いと言われている。

半グレ集団の中でも、関東連合(解散)のOBグループは、10年に歌舞伎役者の市川海老蔵暴行事件、12年の六本木での金属バット撲殺事件などで、名前がたびたび取り沙汰されている。世間を震撼させた12年の撲殺事件も元をたどれば、歌舞伎町に行きつくという。

六本木の撲殺事件は、関東連合が敵対するグループのXという男と人違いし、一般人の男性を殺してしまった。そのXとのトラブルの発端が、歌舞伎町にほど近い場所で起きた、関東連合の仲間が殺害された事件だったのだ。

このように、半グレ集団による犯罪が目立つなか、ついに警察庁は13年3月、こうした集団を「準暴力団」と位置づけることで、実態解明や取締り強化の方針を固めた。

しかし、事務所を構え、明確な組織として存在するヤクザとは違って、半グレ 集団は確たる組織や活動拠点を持たず、暴走族時代から続く同窓会的な結束のような関係であることから、ヤクザ以上に検挙に至るのが困難なのだ。

来る20年の東京オリンピックに向け、東京都は再び苛烈な繁華街の浄化作戦を実行することが予想されるが、さらなる犯罪の地下化や凶暴化を促進するとして、疑問視する声も上がっている。

歌舞伎町の未来や、いかに――!?

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