データ予想 須田鷹雄
上がり勝負も消耗戦もこなす
崩れないジャスタウェイ本命
今年の安田記念は登録頭数がフルゲートと同じ18頭。「一応登録」組もいるので、フルゲート割れは確実な情勢だ。
その一因は、◎ジャスタウェイがいることだろう。世界最高のレーティングを誇る同馬は特に東京を得意としており、人気になるのは当然のことである。
それに対して3歳馬△ミッキーアイルが斤量差を生かして、どの程度やれるか、というのが焦点だが、私自身はすでにシルシを示したとおり、ジャスタウェイを重視してミッキーアイルをやや下げる予定でいる。
理由の一つはコースだ。ミッキーアイルがNHKマイルCを逃げ切り、ヴィルシーナがヴィクトリアマイルを勝ったことで「もう府中マイルGⅠでの逃げもアリ」という空気になっているが、ニッポーテイオーからカレンブラックヒルまで逃げ切り勝ちがなかった事実は、やはり重い。
もう一つは展開だ。ミッキーアイルはNHKマイルCでも、前後半がぴったり同じ46・6秒。平均ペースだがGⅠという舞台であることを考えると実質スロー。同馬の連勝のうち前半のほうが速かったのはアーリントンCだけで、それも最後、自身がほとんど追わない楽勝だったことによる。
今回は、先行馬だが上がり勝負は嫌なカレンブラックヒルなど2~3番手にいる馬が、今までにないプレッシャーをかけてくる。
一方でジャスタウェイは、スローからの上がり勝負も平均ペースの消耗戦もこなした実績がある。こちらは人気がさらに上だが、崩れないという点で外せない。
では、ほかに買うべき馬はどれだろうか?
過去の例からすると、中距離以上のGⅠやGⅡで好走歴のある馬が有望だ。
○は昨年の2着馬ショウナンマイティ。大阪杯組はこのレースと相性がいいうえに、昨年2着で適性を証明済みだ。
あとはもともとクラシック戦線を賑わせ、ここへきて復活してきた▲グランデッツァ、★ワールドエースに注目したい。
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