ニュースなどでちょくちょく耳目に触れる「地下銀行」。その実態は一体何なのだろう? 先日も、無免許で営業していたベトナム人が銀行法違反で逮捕されたが、福岡県内で4人のベトナム人から依頼され、母国の親族などにおよそ100万円を送金したとのことだ。これまで累計5億円に関与していたと見られる。

昨年は都内で総額20億円、今年2月にも長野で18億円という大金が摘発された。こうした地下銀行の現状について、兄弟誌『増刊大衆』で連載し、様々なメディアでもお馴染みの危機管理コーディネーター・テレンスリー氏はこう語る。

「地下銀行の類いは、世界規模で数十兆円ともいわれています。そのうちアジアは半分にも上ると推測され、日本では数兆円。なかでも、中国の組織が多いですね」

不法就労や犯罪などで得た資金を違法営業の組織や個人業者へ。そして、現地でプールしてあるカネが送金先に渡る。実に単純な構造とはいえ、凄まじい金額の暗黒マネーへと広がっているのだ。

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