都内で最も銭湯が充実した区は大田区でしょうか。その数は73軒と圧倒的(何故か大田区の公式サイトでは47軒ですが太田区浴場連合会加盟店数ということでしょうか?)。主に黒湯などの天然温泉に、銭湯の料金450円(7月より、6年ぶりの値上げで460円に~)で入れちゃって名湯にも負けません。遠くの温泉よりも"近所の銭湯"です!

東急多摩川線の蒲田の次、矢口渡駅を降りて徒歩約4分。4階建てマンションの1階になっています。広々としたロビーに並んだリクライニングチェアーでくつろぐ人々がガラス越しに見え、一見ここは何だろ? と思う。近くには温泉かつ宴会場もある有名な"桜館"もありますけど、僕はあえてここ“草津湯”を紹介したい。

銭湯は普通15時頃から営業なのですが、ここは珍らしく昼の12時から営業! いいね~!! フロント前のロビーが広い。そして休息所、す、素晴らしい~~!!!  巨大なプラズマTVモニターを前に、飲み物を置く台&足掛けがセットの立派なリクライニングシート9席、マッサージ機2台、1人掛けソファー4席。

各種飲み物にはアルコールも。僕の一番好きなアサヒ・スーパードライ、大瓶480円、ジョッキ生480円、小生250円、缶ビール350ml350円、樽ハイサワーはレモンと梅の2種・各320円。おつまみ少々あり、風呂がりが楽しみだ~!

さて入浴。脱衣所広く、飲水機あり。浴室も広々です。備え付けのボディソープとリンスインシャンプーが嬉しい。日々の石鹸代って結構バカになんないですからね。壁にはスイスの山と湖といった感じの立派なタイル絵。なんと9種類ものお湯、ジェットバス、マッサージバス、電気風呂、寝湯、座風呂、白湯、鉱泉浴槽、広めの水風呂、打たせ湯と無料の立派なサウナまで。温泉の認定には僅かながら届かなかったみたいだけれど、地下から湧いている鉱泉は、大田区に多い漆黒ではなくナトリウム炭酸系の、黒湯が薄くなった感じのお湯。これが温泉とそう遜色なく、効能書きにもお肌や疲労回復によいとあります。
 

 


露天というより外気風呂と言ったほうがいいんでしょうか、外にちょっとした涼めるスペースと打たせ湯があって、肩にキク~~!!! 僕、慢性の肩凝りケアに銭湯へ通っているようなところもあるので、これはポイント高し。キリリと冷えた水風呂と、それぞれの熱いお風呂を何度も行ったり来たりしてフィニッシュ。

さて!!! お待ちかね圧倒的充実の休息室~。カウンターのサーバーで生ビールを注いでもらってリクライニングチェアに陣取り、ひと口グビリとやれば嗚呼、リアルヘヴン~! 浮き世のイヤなことはすべて忘れた!!! 思わずおかわり~あ~こりゃこりゃ。すっかりイイ気分で帰途に着けば、効能書きの通りお肌しっとりツヤツヤを実感。僕の中のベスト銭湯のうちの1つ、もうスーパー銭湯なんかいらないっ!!!



草津湯
東京都大田区東矢口2-7-21
03-3758-2375
営業時間=12:00~24:00
定休日=不定休

 

 

 

ラジカル鈴木・イラストレーター
独特のタッチで書籍、雑誌、広告などあらゆるメディアにて活躍する。いっぽう、15年以上もほぼ毎日銭湯に通い続け、つかったお風呂は300湯以上。その経験を生かし、独自の楽しみ方や健康的入浴法のレクチャーなどを展開、銭湯愛好家として登場した媒体は、1010、Tarzan、日刊ゲンダイ、またラジオ出演等
ラジカル鈴木オフィシャルサイト=http://www.radicalsuzuki.jp/

 

 

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