1700年代の江戸は、人口100万人を超える世界一の大都市でした。
人口の内訳は、武家と町方がそれぞれ50万人、寺社関係者が少々です。

人口ではほぼ半々だった武家と町方ですが、両者の住宅事情は月とスッポン。
武家の大部分がそれなりに立派な一軒家なのに対し、7割の町方は狭い長屋で身を寄せ合うように暮らしていました。

落語に出てくるような裏長屋は、表通りから見えない路地の奥にありました。
標準的な裏長屋の広さは3坪。
入口には土間や台所があるので、居住空間は4畳半ほど。
畳敷きは少なく、ほとんどが板の間にムシロを敷いた部屋だったそうです。

庶民がこうした狭小住宅に住んでいた理由の一つは、土地の不足。
江戸の町は武家地、寺社地、町人地に分割され、町人は狭い町人地にしか住めなかったのです。

人口の半分を占める町方が住めた土地は、江戸全体の何%だった?

1.9%
2.16%
3.30%

答え :2 武家地が全体の70%を占めていた。

出題:浜川卓也

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