先月、JR東日本は、東京オリンピック開催の2020年までに、山手線に30番目となる新駅を設置すると発表した。現在、品川駅-田町駅間で車両基地とされている約13haの用地を大規模開発し、新駅が設置される予定だ。

山手線では、昭和46年の西日暮里駅開業以来の新駅誕生となる。山手線の歴史は明治時代に遡り、日本鉄道の品川線が基盤となっている。現在の山手線という路線名で親しまれるようになったのは1909年。当時は現在のような環状運行ではなく、1925年の神田−上野間の高架線開通を機に環状運行を開始した。

気になるその駅名については未定発表だが、ネット上ではすでに盛り上がりを見せている。都市的なイメージの「新品川駅」、歴史ある地名から趣を感じさせる「芝浦駅」や「高輪駅」「高浜駅」などなど。一般公募の可能性もあるという。

そこで、当編集部でも新駅名を予想してみた。候補は2つ。まず、「東京サウスゲート駅」だ。

東京都の都市開発構想で掲げられている"東京サウスゲートの形成"にちなみ、そのまま駅名として命名するのでは。東京オリンピック開催で見込まれる外国人観光客にとっても、漢字の駅名より、横文字の方がわかりやすい。そう考えると「東京(TOKYO)SOUTH GATE駅」もありかもしれない。そして、何だかかっこいい。

続いて、「たかはま町駅」。

新駅が設置される場所は、高輪2丁目、港南2丁目にかかる地域。このあたりの旧地名を辿ると、高輪の名は戦国時代にも文献が残っているという。一方、港南は江戸時代の地図ではまだ海だった地域で、埋め立てられたのは大正時代であり、昭和に入って高浜町と命名されたらしい。

駅名由来にありがちな旧地名からの命名とした場合、高輪は京浜急行線でかつて高輪駅があったため、高浜町の方が選ばれる可能性が高い。加えて近年、漢字をひらがな表記にして地名とする向きもあり、「たかはま町」として山手線初のひらがな駅名が命名されるかもしれない。

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