初戦「コートジボワール」ってどんな相手?

W杯への出場は過去2回(2006、2010)で、いずれもグループリーグ敗退。しかし今回で3大会連続出場となるように、アフリカでは近年安定した力を示している強豪だ。

チームの原動力となるのが絶対的ストライカーのドログバ。英プレミアリーグ得点王、アフリカ年間最優秀選手賞を各2回獲得。36歳となった現在でも圧倒的なフィジカルは健在で、前線でのボールキープから強烈なシュート、または味方へのラストパスなど、1人だけでも試合を決めることができる恐ろしい存在だ。

また中盤でゲームを組み立てるヤヤ・トゥーレにも注目。ヨーロッパの超一流クラブを渡り歩き、堂々の活躍をみせる世界的なミッドフィルダーだ。この選手がボールを持つ回数が多いほど、日本にとって危険な時間が増えることになる。ただ、左太もものケガで直近の試合には出ておらず、日本戦がぶっつけ本番となる。

他にも攻撃的なポジションには優れたタレントが多く、アフリカ予選では8試合で19得点。圧倒的な攻撃力が特徴のチームといえるだろう。


日本代表チームの注目は?

まず心配されるのが、エース本田圭佑の不調。ここ数試合の動きの鈍さはチームメイトもザッケローニ監督も暗に認めるほどだが、彼はここまで日本代表を引っ張ってきた大黒柱。代役がつとまる選手はいないので、少しでも状態が良くなっていることを願うばかりだ。

明るい材料としてはやはりFW大久保嘉人。大会前の最後の試合となったザンビア戦で逆転ゴールを挙げるなど、調子の良さは誰の目にも明らか。攻撃的ポジションならどこでも務められるので、先発出場するのか、それともスーパーサブ的な役割を担うのか、使われ方に注目だ。

またDFでは、ザンビア戦で本田へ切れのあるラストパスを送るなど、攻撃面でも光った森重真人の動きがいい。センターバックは吉田と今野がレギュラー格だったが、先発起用の可能性も十分。1対1に強く、正確なパスを出せるDFとして本大会の中心になりえる存在だ。


日本代表のDF陣がコートジボワールの攻撃力をどこまで封じ込めることができるか、はたまた日本代表のアタッカー陣がどこまで相手ゴールを脅かせるのか。日本代表の初戦は攻撃的チーム同士のぶつかりあいになりそう。

ちなみに英ブックメーカー大手・ウィリアムヒルの11日現在のオッズでは、コートジボワールの勝利が2.6倍、日本の勝利が2.9倍、引き分けが3倍と、ほぼ互角の予想になっている。

本日の新着記事を読む